東京都内に路線を展開する京王バスのうち、新宿・渋谷の両駅をターミナルとしている中野・永福町の両営業所では京王帝都電鉄時代から車両メーカーが分かれており、前者は日産ディーゼル(現在のUDトラックス)・三菱ふそう・日野自動車、後者は1994年までは三菱ふそう、1995年以降は日産ディーゼルを大量投入していました。しかしその後はUDトラックスのバス製造事業撤退と、同社製バスの車体架装を手掛けていた西日本車体工業解散、更にジェイ・バスの発足から三菱ふそう・日野自動車の車両が中心となっています。現在はモデルチェンジされた三菱ふそうエアロスターと日野自動車ブルーリボン・ブルーリボンハイブリッドが主力ですが、先代いすゞエルガとの統合車種であるブルーリボンⅡも数多く運用されています。
永福町営業所所属のQPG-KV234L3(2015年式)。先代エルガとの統合車種であるブルーリボンⅡでは最末期の導入車で、車体には京王バスの公式キャラクターである「ピンポン・パンポン」のラッピングが施されています。ちなみに双子で京王電鉄カラーの方がピンポン、京王バスカラーの方がパンポンとのこと。
上の型式と同じで中野営業所に所属のA21505号車。新製配置は永福町で登録ナンバーは杉並200か21でしたが、2020年10月に中野営業所に転属しており、車体の記号をDからAに改め練馬ナンバーを新たに付与されています。
D21509号車をリア部より。いずれも2015年式の車両で、モデルチェンジ前の最末期の導入となり今年で10年目を迎えました。高年式車になりつつありますが、まとまった数が今も在籍しておりしばらくはその活躍が見れそうです。
いすゞ自動車のエルガとほとんど区別が付かない車内。PJ-規制車まで水色系の花柄シートでしたが、現在の一般路線車ではメーカーに関係なく青色系で統一されています。