東急電鉄は本年5月8日のニュースリリースで、20年以上に渡り目黒線・東横線・田園都市線で運用している3000系と5000系グループにリニューアル工事を施行することを発表しました。外観の新デザインは2020系のデザインを手掛けた株式会社丹青社によるもので、「INCUBATION WHITE」をベースに路線別のグラデーションに路線別のカラーリングを施したスタイルになります。3000系と5050系は本年の秋〜冬、田園都市線向け5000系は2026年春以降にリニューアル編成が登場し営業運転入りすることが明らかになりました。
赤と細い白にアクセントとして紺を加えた帯を纏い、曲線のあるデザインで東急車のイメージを一新した3000系は、白に淡い水色で正面をブラックアウトする一方スカートは水色で塗装するなど印象が激変することになります。東急・相鉄新横浜線開通で形態や車内が大幅に異なる中間車を増結し8両編成化された同形式ですが、赤帯を纏いながらの8両は短い期間で見納めになりそうです。
田園都市線の5000系はしばらくリニューアルが先のためニュースリリースにイラストがありませんでしたが、緑系で2020系に近いスタイルのカラーになります。なお現在5000・3000系共に座席シートモケットのみ交換した編成が登場しており、既にリニューアルを視野に入れていたようですね。
5050系はピンク系のグラデーションで、8両編成にのみ施行し10両編成の4000番台は対象外とされています。東横線には新空港線(蒲蒲線計画)整備計画と関連して新型車の増備が計画されており、5050系リニューアル車のカラーデザインを踏襲することになるかも知れません。
車内設備に関しては、これまで目黒線の3000系はローズ系、田園都市線5000系はブルー系、東横線5050系はピンク系でカラーバリエーションがありましたが、今後は写真の3000・5080系の増結用中間車と同じようなデザインになるようで、省力化の都合と思いますが形式毎の独自性は失われてしまうのが残念なところではあります。