松戸〜京成津田沼間に26.5キロの路線を展開していた新京成電鉄が本日で営業を終了し法人解散の上、明日の2025年4月1日からは京成電鉄松戸線としてスタートすることになりました。1927年の会社設立と路線開通(新津田沼(初代※1953年11月1日の延伸時に移設)〜薬園台間)から消滅まで、実に78年余りの歴史でした。成田山新勝寺への参詣路線として開通した親会社の京成電鉄とは異なり、旧日本陸軍鉄道連隊の演習線を払い下げで民間利用する形で開通し独自路線を歩んできた新京成電鉄でしたが、遂に一本化されることになります。
新津田沼から初富まで開通した後、資金難により松戸までの延伸工事が止まってしまっていた際に三菱電機からの資金援助を受けていたため車両は同社製の電装品を採用し親会社の京成とは異なり、1986年登場の8800形(写真右)で他社では試験段階だった普通鉄道のVVVFインバーター制御量産化をいち早く実現し当時は注目を集めるなど親会社の京成よりも進歩的な面を持ち合わせていました。
その後2005年登場のN800形、2019年登場の80000形では京成グループ標準車体を採用しながらも細部に独自の仕様を盛り込んでいました。2014年からはコーポレートマーク制定に合わせて在籍している車両のカラーデザインを現在のジェントルピンク基調に改めています。
今回の新京成電鉄合併により、関東地方では唯一の区分であった準大手私鉄が消滅となり、20キロ以上の路線を保有する鉄道事業者の消滅という近年では異例の出来事になりました。京成グループにありながら独自の色合いや営業施策で楽しませてくれましたが、70年以上親しまれた事業者の消滅はやはり寂しいものがありますね。
今あるものがなくなるのは寂しいですが、言わば発展的解消ですから、寂しがってばかりいないで、応援していこうと思います^^
コメントに気付かず遅くなり失礼しました。
そうですね、仰る通り新たな歴史の始まりですので、今後の変化に注目していきたいと思います。