1988年の開通以来、1000形により運転されてきた千葉都市モノレールは同形式の初期製造車が経年20年が近づく2006年より置き換えが検討され、「千葉モノレール新型車両デザイン検討委員会」が発足し新形式が計画されるようになりました。設計のコンセプトは空をテーマにGKデザイン総研広島が手掛け2007年4月にはイメージイラストと共に「URBAN FLYER 0」の称号が公開され2009年の導入を目指していることが発表されました。実際に完成し搬入されたのは2011年のことで2012年4月12日に報道公開と試乗会が実施されました。1・2次車置き換え後も段階的に増備され2025年1月時点で21-29編成の9本が運用に就いています。今後も残る1000形後期車置き換え用に増備が計画されており、2028年までに在籍する車両は全編成が0形で統一される見込みです。
銀のアルミ車体に青帯を配していた1000形から一転し、設計コンセプトである都市の空の青色基調にアクセントとして飛行機雲をイメージした白い五本線のストライプを配し前頭部を黒で仕上げた落ち着きのあるデザインになりました。現在は何らかのラッピングを施されているせいで本来のカラーデザインを見ることは難しくなっています。正面の非常用貫通扉にはURBAN FLYER のロゴと共に入る三日月のシンボルマークは千葉の地名の由来となった氏族・千葉氏の家紋である月星紋をアレンジしたもので、車両の各所にあしらわれています。写真は2019年以降の増備車で行先表示がフルカラーLEDになり視認性が向上しました。
2022年7月8日には営業運転開始から10周年を迎えたことで記念事業が開始され、在籍している全編成にデザイン違いのヘッドマーク掲出や記念乗車券の発売、乗降促進音の変更などが実施されました。余談ですが0形は湘南モノレール、東京モノレール、ディズニーリゾートラインに続いて実在の事業者としては4例目にプラレールで製品化され、本年5月1日の毎日新聞にて千葉県ふるさと納税の返礼品でトップ10入りし目標の14倍を売り上げたことが記事になっています。
車内設備は眺望に重点を置き、前頭部と客室の仕切りを大幅に拡大して更に乗務員室の床の一部に強化ガラスを嵌め込んだ窓を設置し、空中を浮遊している感覚を堪能できるデザインにしています。21〜24編成と2019年以降に導入された25編成以降から見直しがあり、眺望性を更に向上させるため片持ち式ハイバックシートをローバックシートとし、手すり増設と座席袖部にFRP製大型仕切り採用など変更点が目立つようになりました。
ドア上の車内案内表示装置は初期のLEDタイプからLCDディスプレイになり、路線図も表示するようになったため案内が格段に充実しています。なおドアチャイムに関して変更はなく従来通りとされています。
2012年の初導入から始まって、2028年の置き換え完了がいよいよ見えてきましたが、全編成が出揃うまで実に16年という長い道のりとなりました。