町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

赤帯東急1000系

2018年05月05日 | 東京急行電鉄

車内設備・走行機器の更新工事が開始され、オリジナルの姿は徐々に減って行くことが予想される東急1000系ですが更新のペースが遅めな為、登場時からの赤帯を巻く編成も多数見られます。

パンタグラフのシングルアーム化やスカート設置、前照灯・行先表示のLEDへの換装などで登場当初とは印象が変化した1000系。池上線向けの3両編成は営団地下鉄用ATCの省略やVVVF制御装置の1C4M化で1000N系として区別され、実に63年ぶりとなる池上線用の新製配置車として、登場時は話題を呼びました。

現状では更新改造に先立ち、座席モケットの交換やLED表示器・戸開予告装置(筐体のみ設置で未稼働)の設置を施行していますが、オリジナルの赤帯を纏う姿は何時まで見られるのか。

東横線と目蒲線の共通予備車だった中央貫通式の1000‘N系。この編成は元々4両+4両に分割可能な8両編成で東横線に配置され、日比谷線直通運用と目蒲線列車の両方に充当可能な編成として登場しました。4両編成での運転時は前後で異なる顔を持つことで異色の存在でしたが、乗務員室の機器配置の違いから後に先頭車両の形状を揃える編成の組み換えを行っています。

9000系をほぼ3ドア化したと言える車内設備。基本的な配色や中仕切り付の座席も9000系譲りですが、天井の冷房はラインデリアに変更されました。1000‘N系の先頭車で撮影しているため、乗務員室仕切りが左右対称になり中央部に出入り口を設置しています。車内案内表示はまだ未稼働で、筐体がシールで隠されています。

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東急1000系1500番台を見る

2018年05月03日 | 東京急行電鉄

2013年、東横線が東京メトロ副都心線と直通を開始し、同時に長年続いた日比谷線との直通を終了しました。直通専用車として運用されていた1000系は全編成が運用離脱し、地方私鉄へ譲渡されましたが一部は東急に残留し、池上線・東急多摩川線に残る7700系の置き換え用に改造されています。

7000系に合わせた緑系の帯に細い金を配し、東横線時代とは大幅に印象を変えた1000系1500番台。写真は元1005Fだった1505Fで、中間のデハ1305・1255は上田電鉄6000系に、デハ1405・1455が一畑電気鉄道1000系に改造され譲渡(デハ1215のみ廃車)されています。今後は雪が谷検車区に新製配置された編成もこの姿に更新されるようです。先頭車の電動車化と共に、VVVFインバーター制御装置を東洋電機GTOサイリスタから東芝製IGBTに換装するなど、外観のみならず中身も変化しました。

元1003Fの1503F。3両化で捻出された中間車の内、デハ1403・1453が一畑電鉄へ、一方でデハ1303・1253は何れも先頭車化改造の上で福島交通へ譲渡(デハ1213は廃車)されました。日比谷線に直通し、田園調布や自由が丘、六本木、霞ヶ関、秋葉原と誰もが知っているであろう都心を闊歩したのも今となっては昔の思い出です。しかし、ここまで改造するくらいなら7000系で直接7700系・7600系を置き換えれば良かったのでは・・・と計画に疑問も沸きますね。

車内設備は7000系に合わせて木目調の化粧板に緑の座席と、大規模に更新されイメージを一新しました。中仕切りは撤去され、代わりに手すりを設置しドアには黄色の警戒テープが貼り付けられています。

東横線時代からのものと思われる車内案内表示器。元から池上線向けに雪が谷検車区に配置された車両にも設置されているのが確認できますが、更新改造までは稼動しないようです。

 

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