町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

都電おもいで広場に佇む保存車

2017年05月15日 | 東京都電

かつては都内を駆け巡った都電の仲間達も、路線の廃止・縮小に従って続々と廃車~解体の道を辿って行きました。そんな中でも処分を免れ現在でも各地に保存車両が数多くありますが、場所によっては余り状態のよくない車両も多数存在します。そんな中で荒川車庫の隣に開設された都電おもいで広場に据えられている強運な2両、5501号車と7504号車を久々に見て来ました。

現役時代は三田車庫に所属し、都電のスター的存在だったPCCカー5500形。東京都交通局の車両では初の全金属製車体でした。廃車後は上野公園で保存されながらも雨曝し状態で傷みが悪化し、1989年に荒川車庫内で修繕を行うもまた倉庫代わりにされ、吊り手なども売却されてしまうなど散々な扱いでしたが、都電おもいで広場にて保存されることが決定しました。車内は座席・吊り手は撤去され展示スペースになっています。

地味な存在の割に保存車両が多く残る7500形ですが、この7504号車は動態保存車のごとく原型に近いスタイルで大塚駅前~町屋駅前を通学時間帯のみ運転することから「学園号」の愛称が付いていました。朝7時に出庫し、9時半には入庫してしまう運用で尚且つ夏休みと沿線の学校の授業がある日のみ運行されるスタイルで、黄色に青帯・懐かしのビューゲル姿で都電全盛期を平成に伝える存在でもありました。

ドアステップこそ無くなりましたが、冷房の無い天井や板張りの床が何ともクラシックです。これが東京都区部を営業運転していたのですから驚きますね。同車は1998年より定期運用から離脱し、2001年で正式に廃車されています。

おまけに、展示車両よろしく2台並んでいた8900形。左の8908は1両のみの黄色い電車ですが、側面にラッピングが施されてしまい何色の車両なんだかよく分らなくなってしまっています。

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