日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

カイズカイブキ

2012年08月02日 | 日記
横浜市港南区日限山4丁目は「京急ニュータウン港南」という名称で京急が宅地造成した大規模分譲地の最南部に位置します。
4丁目が売り出されたのは40年前のことです。
したがって新しい町です。

道路は幅員16m、8m、6.5m、5mの4種類で、16m道路が分譲地の幹線道路となっており、両側に歩道があって売り出し当時カイズカイブキの並木道になっていました。
当時はカイズカイブキは若木でしたから、問題にならず、むしろ町のシンボルと考えれられました。
したがって入居者の多くの人が自分の庭の生垣にカイズカイブキを採用しました。

16m道路のカイズカイブキは、何年後のことか忘れましたが、上に横に枝が広がり、車からは歩道上の歩行者が見えず、歩行者からは車が見えず、危険ということで全部除去されて別の木に植え替えられました。
そのためカイズカイブキは町のシンボルではなくなりました。

しかし生垣として家の庭に植えられたカイズカイブキはそのまま残りました。
カイズカイブキは外側に生い茂り、そのままですと内側の葉がなくなります。
しかし生垣の場合、普通の人は外側を刈り揃えるだけです。
ちょっと深く刈ると葉のない空間ができてしまいます。
そこで浅く刈ります。
したがってどうしても枝葉は外側へ生い茂っていきます。
数十年たったカイズカイブキの生垣はどこの家でも道路に大幅にはみ出しています。
毎年自治会が道路にはみだした生垣は通行の邪魔になるから剪定してくださいとお願いしても、はみ出した分を刈ると生垣は無残な葉のない幹と枝と化しますので誰も刈りません。
刈らないが恐らく家の人は気にしているでしょう。
道行く人は迷惑な家だと思っているでしょう。
いつかは処分されるでしょう。

このように4丁目ではカイズカイブキの運命は決まった感じですが、この木の名前は「日限山いぶき会」という4丁目の老人会の名称の中に残っています。
カイズカイブキが上に横に大きくなるように「日限山いぶき会」は今や横浜でも有数の大きな老人会に育ったそうです。
近年「日限山いぶき会」は「いぶき」に息吹(いぶき)の字を当てています。
しかしカイズカイブキは広い大地では巨樹になる寿命の長い生命力みなぎった木です。

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