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京都生活手帖

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6歳の子どもの疑問

2013-02-21 23:43:45 | オットの料簡
「お父さん、あの後ね、おばあちゃんをお見送りしたよ。あっ、ひいおばあちゃんね」
「そうだね、お見送りできてよかったね」
「それでね、聞いていい?」
「いいよ。なに」
「何でおばあちゃんのからだを焼くの」
「それはね、おばあちゃんの魂が天国に行くためだよ。」
「なんでからだを焼くと天国に行くの」
「からだがね、からだが無くならないと魂は天国に昇っていかないんだよ。からだはちょっと重いからね」
「でも骨は残ったよ」
「そうだね、骨は残るんだよ」
「なんで骨は残るの」
「骨はね、おばあちゃんがいないと淋しい人のために骨だけ残してくれるんだよ」
「骨はお墓に入れるの?」
「そうだよ。骨はお墓に入れるんだよ」
「お墓にはいつ入れるの」
「49日つまり今から1か月ほどしたら、春が来たらね、入れるよ」
「私が小学校に行くころ?」
「そうだよ」
「私はね、おばあちゃんをお墓に入れるんだと思ってた」
「からだをそのままお墓に入れるんだと思ってた?」
「うん」
「そうだね、おばあちゃんのからだをそのままお墓に入れるやり方もあるよ」
「どっちでもいいの?」
「どっちでもいいんだよ。どっちでもいいけどね、おばあちゃんは焼いたんだ」
「昔は焼いてたの?」
「ちがうよ。昔はそのままお墓に入れたんだよ。でも今は焼いてる」
「ふーん、じゃあ、お母さんに替るね」
「うん」

難しい質問は全部ふられるotto・ouioui
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ポルタん

2013-01-21 22:04:52 | オットの料簡
私はあまりキャラクターのことをカワイイだの、集めたいだの、思ったことのない、その意味では平均的な男子だと思っていたのです、この子に逢うまでは。


ポルタん!
(遠慮して、小さめのものをアップしました)

京都駅地下街Portaに生息する犬のようにも見えるこの不思議ないきものがポルタん。
始めて見た時からそのかわいらしさにミリョウされてしまったおっさんです。

無表情であることによってその心情を読み手に付託してしまうどこかのネコではなく、自らのパーソナリティーと、それゆえに意志を備えたキャラクター(あっ、既に付託しているか、まあいいや)。
ゆるキャラ全盛の時代にあって、ゆるキャラとは明らかに一線を画す本物のキャラクター、それがポルタん。

そのポルタんが、工事中の壁面の、それも消火栓の上で、星の声に耳を傾けながら鎮座しているのですよ。

ああ、なんとかわいらしい。

生みの親は、十牛図まで書いちゃう、MAYA MAXXさん。ポルタんが生まれる前からのファンです。

こんなにかわいらしいのに、あまり知られていないのはなぜなのでしょう。
あまりのかわいらしさに思わずcoming out。
otto
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バクハツと修論完成

2013-01-19 23:44:28 | オットの料簡
初々さんの修士論文が無事提出できました。よかったよかった。初々さん、ホントによく頑張りました。で、こ初々さんもよく頑張りました。

我が家は年末から「修論完成協力態勢」に入りました。お正月、初々さんは実家に帰らず一人で京都で修論仕上げに。私とこ初々さんだけで実家に帰っておりました。そいうわけで、年末年始はずっと父子で過ごす時間が増えておりました。つまり、ご飯食べさせて、歯を磨かせて、お風呂に入って、髪を乾かして、本読んで寝かしつける。

お正月が終わっても、週末私が家にいられるときはこのパターンが続いていたのですが、提出日の二日前になって、とうとう、こ初々さんがバクハツしました。その日も夕食後、一緒にお風呂に入ろうとすると、「もう、お父ちゃんとはお風呂に入りたくない! お母さんと一緒にお風呂に入る!」と頑として譲りません。怒っても、なだめてもすかしても、大泣きしながらも譲らない。結局その日は、お風呂に入らずじまいでした。

幼稚園は連日、“お預かり”で、家に帰ってもお父ちゃんばかりで、お母さんに甘えたい気持ちがとうとうバクハツしたのだと思います。

でも、よかったのはそうやってちゃんとバクハツできたこと。それを「もう、お父ちゃんは嫌や」と言えて、行動できたこと。

子どもにはホントに申し訳ないなぁ、悪いなぁとは思いながらも、子どもだって家族の一員。我慢を強いることは親も辛いのですが、それでも、父ちゃんは父ちゃんなりに、5歳は5歳なりに協力できることをみんなでする。

で、ようやく修論が出て、こ初々さんは、毎日お母ちゃんとお風呂に入って、本を読んでもらって、一緒に寝ています。よかったよかった。

otto
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具体的操作期

2013-01-06 22:46:08 | オットの料簡
子どもの話をよく聞くと面白い、という話。

先日、帰省先から上洛中の車中のこと。DVDのピーターパンも見てしまって退屈中。「おとうちゃん、なんか面白いことない?」と聞くので、「面白いことはないよ。自分で面白いこと考えて」。しばらくすると、「10って面白いで」と言ってくる。「なになになんで?」。しばらく話を聞いてみるが何が言いたいのかさっぱりわからない。辛抱強く、質問しながら聞いていると、ついにこう言った。

 「10はな、2ずつ取って行くと全部なくなるんやで」と。
 
おお、偶数の概念ではないか!

 「えっ、ほんま? すごいやん、面白いやん」
 
 「それでな。2ずつ取れるのと、1残るのと順番になってるみたいなんや。たぶん。」
 
おお、奇数もわかっとる!


 「えっ、そしたら、9はどうお?」
 
 「たぶんな、たぶんやけど、取れんと思う」

指を9本出して、2本ずつ折ってゆく。最後に1本残って

 「やっぱり取れんかったわ」

その後、8、7、6、11、12、20と、指を使いながらいろいろ試してみる。
で、もうひとつ投げかけて見る。

  「じゃぁ10から3ずつ取ったら、取れると思う」
  
  「うーん、わからん。ちょっとまってやってみるから。えーと、あっ1つ残るわ」
  
  「じゃぁ9から3ずつ取ったら?」
  
  「えーと、あっ、取れた」
  
  「じゃぁ6は?」
  
  「6は取れるわ。3たす3は6やもん。 あっ、ほな6は2でも3でも取れるなぁ。6すごい!6すごい!」
  
いやぁ、ここまで来たら、偶数、奇数だけじゃなく、割り算とか約数とか公約数とかいろんなことの基盤を指だけで考えていることになる。  
いや、ほんと、子どもは面白いことを考えてるなぁ。いろいろ面白いこと考えているんだろうけど、それをうまく言語化できないから、大人はそれに気がつかないだけだと思う。それを受け止める(つまりゆっくり辛抱して聴く)力と余裕が大人の方にないのかもしれない。小学校入学を前にして、最近、指を使いながらだったら、論理的な操作ができるようになってきて、いよいよ具体的操作期に入って来たのだなぁと実感する。ピアジェはえらい。またそろそろ液量保存の課題をやってみようと思う。


otto・ouioui
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ヘビに思う、ヘビを思う

2013-01-03 22:31:17 | オットの料簡
今年はへび年。
ヘビのことを思うといつも『星の王子様』のことを思います。

ひとつは、ゾウを飲みこんだウワバミのことです。

「ぼくのかいたのは、ぼうしではありません。」
「おとなの人ってものは、よくわけを話してやらないと、わからないのです」
「おとなの人ときたら、じぶんたちだけでは、なに一つわからないのです。」
「しじゅう、これはこうだと説明しなければならないようだと、子どもは、くたびれてしまうんですがね。」    『星の王子様』より、サン=テグジュベリ作、内藤濯訳 岩波書店

今年は、“自分は何もわかっちゃいない大人”であることを忘れないようにして、子どもの話に耳を傾けたいと思います。


もうひとつは、金色のヘビのことです。
金色のヘビは物語の最後にもう一度重要な役目を果たします。
星の王子様を、目には見えない心の世界に帰すのです。
王子様の星はあまりに遠く、その身体は重すぎるのです。
“意地の悪いヘビ”と言われながらもあまりに辛い役目です。


ひどい仕業の内にも役目があるのだと思いたい。
辛い別れの中にも意味があるのだと信じたい。

otto
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