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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その32

2014-06-25 22:21:44 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
ホントは作品以外であんま、「語」っちゃダメですよね、ごめんなさい。

動物の一生とか(特に深海とか過酷な環境下の)見てると、
ただ「生きて」一生が終わっていって、
生命って何なんだろうと不思議な気がします。

でもねぇ、人間どうしたって、生きて死ぬだけじゃ生きられないでしょ。

まかろんも今あまり「人生の意味」は何か、考えは特にないですけど。
(2018年註:人生の意味、っていうか生まれる意味は、自分自身を生きるため、だと今は思ってます)

そういうこと考える人に、馬鹿言ってるなよ、って
話を切ろうとする風潮がありますよね。

多分、何か軸が定まってないように見えて不愉快に感じるのでしょうけど、
既成の軸ばっかじゃ、この世の中は変えられないし、
新しい価値観見つけようとしてたら、しばらく軸なんかできあがんないですよね。

迷っていいじゃん、頑張れ、頑張れ。
まかろんもいっぱい人に馬鹿にされています。

それでも、どんなことでも「本気」で頑張れば、
人は変わるし、何かを学ぶはずです。

だから、「自分の人生の意味は」と思う人も、
本気で探して考えればいい、と思うのです。


では、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その32

  手持ちの水で タオルを濡らして
  足をぬぐい 長靴に足をつっこむ
  またみっともない格好で 電車乗るのかぁ
  さやかさんは ため息ついた
  それでも今日だけと 自分をなぐさめる

<つづき>

今日は 雨じゃないけど
泥除けにまた レインウェアを着る
ゴム手袋とゴミ袋 ホウキにはさみ
さあ 戦闘開始だ
さやかさんは しおれた花を切り始めた

しゃがんだ足と腰が痛い
草花がすきまなく 植わっているので
下手に ひざもつけない
それでもやりだすと あそこもここもと
ついつい気になるのが くやしい

雨露も 日ざしでだいぶ乾いてきた
花や葉っぱも 昨日より貼りつかない
そろそろ 休憩にしようかな
よろよろ這いだして 小道に座り込んだ
葉っぱも そろそろ片づけなきゃ・・・

ギーギーという音が 響いた
こいつめ!こいつめ! と声が聴こえる
何事かと立ち上がって 小道を回った
草花に交って すんなりした木
その枝分れした幹の辺りに カエルがいた

カエルは 木にへばりついて
黒い虫と にらみあってた
白い斑点が一面に散った その虫は
長い触角を ふよふよと動かし
ギーギーと 耳障りな音を鳴らした

どうしたのカエル君
さやかさんは 声をかけた
カエルは はっと振り返った
虫はそのすきに ボトッと下に落ちた
捕まえて! とカエルは叫んだ


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その31

2014-06-25 22:12:21 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
どもども。

先日の「人生の意味」の話、まかろん気になって仕方ないんですよね。

考えるだけ無駄、という意見もありますが、
そもそもこういうことを口にしたくなるのって、
生きることが苦しいからだと思うんです。

生きる、というのは大方にとって、
不本意を耐えることでやっと成り立っていること、
だと思います。

やりたくもない他人の仕事をぺこぺこして請け負って。

それもこれも、この身体の存続(=生きる)のため、なんですよね。


・・・長くなるので、とりあえず本編の続きを。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その31

  足がじわじわ 濡れていく
  さやかさんは 小さな池に
  右足を どっぷり突っ込んでた
  歩いてた小道は 庭の端の
  池の前でとぎれてた

<つづき>

・・お早うございます・・
カエルが 落ち葉だらけの池の
向こうに植わる植木から
恐る恐る 声をかけてきた
・・お早う とさやかさんは返した

さやかさんは 浅い池から
じゃぶっと 上がった
靴も靴下も 泥だらけだった
せっかく 長靴持ってきてたのに!
さやかさんは うなった

すみません 声かけるのが遅くて
カエルが ぴょこぴょこ跳んできた
蚊の目玉とりしてたもので
あーうん それはぜひ頑張って・・・
と さやかさんは力なく言った

とりあえず 靴替えてくる
さやかさんは 軒下へとぼとぼ歩いた
汚れた靴と靴下を 脱いでいると
家の壁際に 蛇口があるのに気づいた
そうだ 水やり用にあるはずだよ!

さやかさんは 勇んで蛇口をひねった
けど 何も出てこなかった
手応えのない感触が あるばかり
そっか 引っ越してるんだもんね
さやかさんは がっかりして元に戻した

手持ちの水で タオルを濡らして
足をぬぐい 長靴に足をつっこむ
またみっともない格好で 電車乗るのかぁ
さやかさんは ため息ついた
それでも今日だけと 自分をなぐさめる


<つづく>



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