goo blog サービス終了のお知らせ 

まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その12

2014-06-15 21:43:38 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
まあ、そんなこんなで昨日今日、ほとんど書き進めてないですよ。

ヤバい。

では、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その12

  女の子は また扉の奥に向かい
  くるっと振り向いて さやかさんを見た
  横を見ると 妖精が空中で
  あぐらをかいて にやにやしてた
  あーもう!と さやかさんはうなった

<つづき>

行けばいいんでしょ 行けば!
さやかさんは 扉に手をかけた
くくりつけてる縄を 丁寧にほどく
なくさないよう 縄を扉に巻いて
失礼します・・と中に入った

中は 植物の迷宮だった
細いレンガの道が カーブを描き
その道沿いに 木や植物が雑多に植わる
葉越しに わずかに見える家は
雨の下 暗く静まり返っていた

これなら 見つかりづらいかも
さやかさんは 少しだけほっとした
女の子の姿は 消えていた
せっかく入ったのにと 思ってると
ケロケロっと 声がした

ようこそ おいで下さいました
足元に 例のカエルが座っていた
どうぞこちらへ カエルはぴょんと
落ち葉だらけの 小道を飛び跳ねた
あ待って! さやかさんは小声で言った

庭は 周りの高い木でうっそうと暗く
小さなカエルを 見分けるのは難しい
踏みつぶすかもと思うと 怖くて
さやかさんは 一歩も動けなかった
バッカだなぁ と声がした

お前ら ほんとバカすぎ
妖精はそう言うと すいっと
道の先へ 飛んでいった
小道の上に降りて 何ごとか言う
そして急いで 傘の中へ戻ってきた


<つづく>


人気ブログランキング ← カエル君、どこ行ったー?


※変更:2016年1月9日
さやかんは 少しだけほっとした→ さやかさんは ~
(※脱字してました)

※変更:2018年8月9日
その道沿いに 木や植物が雑多に植わり → ~植わる
あ待って! さやかさんは言った → ~ さやかさんは小声で言った
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その11

2014-06-15 21:36:07 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
サッカー、残念でしたね。

まかろんは今日、別のイベントに参加しに行きまして、
たまに日常離れると違うものだな、と改めて新鮮な気持ちを覚えました。

なのでサッカーでも何でも、好きなものの「祭り」には、ぜひぜひ。

きっと貴方の中の、最も偉大なものへの道しるべとなってくれるでしょう。

では、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その11

  このまま少し いじめてやろうかなと
  一瞬 さやかさんは思ったが
  妖精の様子に さっさと電源を切った
  何か空っぽな 落ち着かない気がした
  妖精は目に見えて 元気になった

<つづき>

とっとと切れよ そう言うと
妖精は傘の下 生垣沿いに飛び始めた
角を曲がって しばらく行くと
隣家との境 伸びた生垣に隠れるように
小さな木製の扉が 見えた

人がやっと通れるかという
幅と高さの 簡素な柵の扉は
斜めにかしいで 外れそうなのを
細い縄でくくりつけてた
ここなら入れるだろ? と妖精は言った

いやでもね とさやかさんは言った
ひとん家 勝手に入れないって
人に見つかったら どうするの
見つからねぇよ と妖精は返した
さやかさんは ため息をついた

アンタは そうだろうけどね・・・
どう説明したものかと 考えてると
扉の向こうから 小さな女の子が
こちらを見てるのに 気づいた
女の子は にこぉっと笑った

黒いおかっぱ頭に 白いブラウス
赤い膝丈スカートの足は はだし
女の子はとことこ 扉の奥へ向かい
さやかさんがそのまま 突っ立ってると
戻ってきて 物言いたげに目をじっと見た

女の子は また扉の奥に向かい
くるっと振り向いて さやかさんを見た
横を見ると 妖精が空中で
あぐらをかいて にやにやしてた
あーもう!と さやかさんはうなった


<つづく>



人気ブログランキング ← まあ、美味しいものでも召し上がれ♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする