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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その8

2014-06-13 21:25:49 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
さらに、続き。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その8

  分からないんです というのが答えだった
  僕らにも良くしてくれてたのに
  急に ぱったり姿をみせなくなって
  そう言うカエルは 本当に哀しそうで
  そっか・・・とさやかさんは言う他なかった

<つづき>

じゃあさ とさやかさんは明るく言った
できることあれば 手伝うし!
何するの? 結婚式っていつ?
言ってみてよ! と力んだ拍子に
傾いた傘から雫がざざっと カエルにかかった

あっごめん・・と言うさやかさんに
ケロケロっと カエルは軽く笑った
構いませんよ 雨は大好きですから
そうだよね とさやかさんも笑った
さて とカエルは花のつぼみに上った

そうしましたら お嫌でなければ
現場を見て頂きたいのですが
現場? とさやかさんは聞いた
ええ とカエルは言った
結婚式場 つまりここの庭です

庭って・・・ さやかさんは生垣を見た
みっしり生垣 隙間はなくもないけど
でも不法侵入はできないでしょ
いやあのね・・・とさやかさんは言った
ひとん家に 勝手に入れないよ

え? とカエルはきょとんとした
それに入る所もないし とさやかさん
あー・・とカエルは 周りを眺めた
この辺の隙間から 入れませんか
いやダメだって とさやかさんは言った

ひとん家の庭 無断でうろついてたら
おまわりさんに 捕まっちゃうよ
そうですか? と暢気なカエル
そうなの! とひそひそ声でさやかさん
助けてやろっか? と横から声がした


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その7

2014-06-13 21:17:08 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その7

  ダンナガタ? と首をかしげた
  さやかさんに カエルは
  ああえーと妖精の方々 です
  と 小声で言い添えた
  妖精! さやかさんは目を丸くした

<つづき>

妖精って あの妖精?!
さやかさんは 思わず聞き返した
あーはい 多分貴女の
想像通りの方々ですけど
カエルは 目をきょろっと動かした

辺りを見回し カエルはひそひそ
その呼び名は あまり
口にされない方が よろしいかと
旦那方は お好きじゃないみたいで
そうなの? とさやかさんは言った

ええ とカエルは真剣な様子で言った
気分を害すると どんな仕返しをするか
分からない方たちなんです
今の貴女の声を聞かれなくて 幸いでした
さやかさんは とりあえずうなずいた

それでですね とカエルは続けた
結婚式の準備が 山ほどあるのですが
毎年手伝ってくれた方は いなくなるし
青花さまは ふさぎこむしで
カエルは 頭をやれやれと振った

毎年? とさやかさんは聞いた
よー・・その人たちは 
毎年ここで 結婚式するの?
カエルは よしよしという顔をした
この辺りの方は 概ねそうですね

ふーん・・・ とさやかさんは言った
いなくなったって 激務すぎて逃げたとか?
聞くのが怖い気もする でも聞きたい!
さやかさんは 口に出した
いなくなったって どうして?

分からないんです というのが答えだった
僕らにも良くしてくれてたのに
急に ぱったり姿をみせなくなって
そう言うカエルは 本当に哀しそうで
そっか・・・とさやかさんは言う他なかった


<つづく>



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※修正のご報告:2016年1月9日
青花さんは ふさぎこむしで→ 青花さまは ~

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