まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その38

2014-06-28 21:27:09 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
週末ですねー。まかろん、映画行きましたよー。

プロの人が紡ぐ物語はやっぱりすごいですね。
観るのはちょっと辛いけど、まかろんも自分の物語を頑張ろう、と改めて思いました。

もっと。もっともっともっと、世界の真理を掴みたい、です。

世界中の人が、そんなもの要らないよ、と言っても。

まあ、大した物語創ってるわけじゃないですが。

続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その38

  あれ?と さやかさんは首をかしげた
  大きなぎざぎざの 葉を眺める
  この葉っぱ・・紫陽花じゃない?
  よく見慣れた 大きな葉の奥
  つぼみがわずかに 縮こまっていた

<つづき>

日当たりが悪いからかなぁと
さやかさんは 周りを見回した
あっちは結構 咲いてるけど
四方を囲む木の向こうには
色とりどり 花が咲き乱れてた

まあいいや元気そうだしと
さやかさんは 茂った葉をなでた
雑草は・・いいかこのままで
花鉢の中をのぞく
元気そうだし 抜いたら何も残らない

よし次だと 芝生から出る
ふとベンチを 振り返った
赤いスカートが ちらっと見えた気がした
けど見直すと 何もなかった
さやかさんは 肩をすくめた

小道沿いにまた 掃除をしていく
大ざっぱなら こんなもんかな
ホントはやればやるほど いろいろ気になる
だけど今日しか 時間ないし
立ち上がって やれやれと木に手をついた

がさりと 手元で何かが動いた
ん?と見やると 朝見たまだらの虫が
幹をごそごそ 動いてた
ひえっっと 背筋が凍りつく
これッ これどーしたらいいんだぁっ

木をかじるんだって 言ったよね
さやかさんは のろのろ動く虫をじっと見た
やっつけてくれって・・・
さやかさんは 周りを見た
カエルはいるのかいないのか 分からない


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その37

2014-06-28 21:13:18 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
ども。週末ですねー。楽しんでいらっしゃいますか?
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その37

  さやかさんは 庭に戻った
  少し空が 曇ってきている
  雨降るなよと 心に念じる
  もうおおまかでいいやと
  しおれた花や落ち葉を 集めて回った

<つづき>

赤い実の木が 植えられた辺りから
さらに進むと 裏に小さな空き地があった
伸びた芝生が敷かれた 丸い空間は
木に囲まれ 緑の小部屋のようだった
さやかさんは 中に足を踏み入れた

真ん中に 大きな石造りの花鉢
腹ほどの高さの 脚つきの杯のような形に
何か複雑な模様が一面 かたどられ
古代の神へ捧げる酒杯のようだった
今は花はなく ただ雑草だけが茂ってた

その向こうに 木のベンチ
雨ざらしの板が痛んで 黒ずみ
ところどころ ぼろぼろ崩れてた
さやかさんは 少し休もうと
壊れてない辺りに ちょこんと座った

休みの日の昼下がり 庭はとても静かだった
曇った空までが ゆるやかに
緑灰色の空気を 地上に沈めこんでいく
小さな空間を囲む木たちは その重い空気の中
何かを知ってるかのように 見えた

手にしたゴミ袋が 風でがさりと鳴った
さやかさんは はっとした
いけない急がなきゃと 立ち上がる
取り除くゴミはないかと 花鉢と
その足元に植わってる植物を見た

あれ?と さやかさんは首をかしげた
大きなぎざぎざの 葉を眺める
この葉っぱ・・紫陽花じゃない?
よく見慣れた 大きな葉の奥
つぼみがわずかに 縮こまっていた


<つづく>



人気ブログランキング ← 最近雨で紫陽花がまた元気になってきて、良かったですね♪
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