まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「本当の愛の世界」 (# 112)

2012-01-30 21:18:06 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、皆さまお今晩は。寒いですねぇ。


まかろんは思うのですけど、
自分を信じるって何でこんなに難しいのでしょう。

自分は幸せになる資格がある存在なんだ、って言葉にすると当たり前・・・
当たり前?そう?

だって、普通に生きていますと、
なんてこの世は「お前はダメだ」という声に満ちていることでしょう。

「あなたはありのままでいい」なんて言ったって、
普通は今のままでいても、望む仕事や人生にありつけなかったりするわけで。

そんな中でも、自分を信じるとはどういうことなのか。


2017年のまかろんも、まだちゃんとした答えは見つかってないです。

でも・・・まだ皆さまにお出しできないけど、ずっと、やってることがあります。

誰からも振り向いてもらえないし、
そもそも世間的に認められるようなルートも学校もコンテストとかもなく、
教えてくれる先生や仲間もなく、周り中から次々に馬鹿にされて、
自分の“これ”は間違いなんだ、と何度も迷ってきました。

けどそのたびに、これは必ず世の役に立つ、と思い直して、続けています。

どこまで役に立つかは、分からないけどね。

だけど、まかろんができることなんてどれもちっぽけで、
その中ではやっぱり“これ”が一番、
世界の苦しむ人たちに役立つ可能性が高いと思ったから。

自分を信じる、というよりただ、
世界に新しい何かを届けたい、という願いがあるだけです。

そして、今やってることが力不足で、世界の役に立たないとしても、
その次の作品で、それでもダメなら、そのまた次で、
いつか世界の苦しみに役に立つ何かを届けたい。

それが、自分を信じる、ということなのかもしれませんね。

いま現在の、自分の力不足を認めること。
だけど、世界の枠組みは不動で、自分や人々はただその世界の言うことを聞いてその承認を恵んでもらうしかない、じゃなくて。
自分は変わることができるし、世界の枠組みも変えられるんだと思い続けること。

皆さまは世界に何を届けたいですか?

きっとその答えが貴方を支えてくれるでしょう。

貴方の、本当の愛の世界を見せてください。

すべての人がそうできますように。


2012年1月30日ブログ直接投稿 「本当の愛の世界」

愛は世界を救うなんて ざれ言
テレビを見ても雑誌を見ても
恋愛礼賛オンパレード
それ見て自分に何かが欠けてるって
思わせりゃ 商売のタネ
へい らっしゃい
銭の鳴る音 軽やかに響く
歌って踊って お祭り騒ぎ

愛は世界を救うなんて たわ言
恋愛じゃ世界は救われない
二人でいれば怖くないって
独りの檻が二つになるだけ
孤独の闇は終わらない
結局世界は救われない
しょーぎょー主義が上手く煽って
金ピカの夢 世界を覆う

愛のない道を歩いていこう
苦しみのない平坦な道
偽りの期待も裏切りも
絶望も恨みも何もない
どこまでも穏やかな道

愛のない道を歩いていこう
豊かさ溢れる喜びの道
奪うことも奪われることも
欠乏も焦燥も何もない
彼方まで広がる創造の道

もう誰も苦しまない
もう誰も苦しめない
身を裂く痛みも
この目に浮かぶ涙も
きっと忘れてしまえる
新しい世界の風の中で

さあ行こう 偽りの愛を捨て
その風だけを伴に
本当の世界へ
本当の
本当の 愛の世界へ


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「毛布」 (# 111)

2012-01-26 20:52:14 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。
今週もお疲れ様です、お茶会にようこそっ。

バレンタインシーズンが始まりました。
いつから、と感じるのは人それぞれだとは思いますが、
ハンズやデパ地下でもそろそろ関連コーナーを設け始めているようです。

ご関心のある方は、今週末ぜひ、お近くのそうしたお店に
足を運んでみてはいかがでしょう。
ピンクとハートとお菓子がいっぱいです。
見るだけでわくわくしちゃいますよねっ。
それに、見るのはタダだしっ。

そんな話とは関係なく、
本日の茶菓子は冬の寒い休日の、まったり温かい空気を。
健やかな週末をお過ごし下さい。


2012年1月26日ブログ直接投稿 「毛布」

柔らかに雨降る 冬の午後
ふと気がつくと君は
毛布ひとつ残して 消えていた
まだ早いのに薄暗い
部屋は 暖房でほこほこと
気だるい頭に雨の音が沁みる
もう帰るねと 
君の声が言ったかもしれない
雨の音が あんまり優しくて
ぬくぬくとした部屋は
あんまり居心地が良すぎて
僕はソファーから立ち上がることが
できなかったんだ

そうして気がついたとき
君は もういなかった
柔らかな毛布を僕の上に残して
君の手のように柔らかい
ふかふかの毛布
さようならも言わない薄情者の僕が
風邪を引かないようにと
残していった君の心
ねぇ 帰るとき君は
どんな顔をしていた?
そんなことすら分からない
今ならしっかり見てあげるのに

柔らかに雨降る 冬の午後
部屋は 暖房でほこほこと
暖かな毛布がソファーにひとつ
雨音があんなに優しかったのも
部屋があんなにぬくぬくしてたのも
きっと君がいたからだった
君の優しさの残り香漂う
暖かな薄暗がりの中
今は去った 僕の太陽を想い
残った長い午後を
どう過ごそうかと
寝ぼけた頭を毛布にうずめ
静かな雨の音に耳傾ける



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「うさぎの人形」 (# 110)

2012-01-23 21:34:15 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。

今日は旧暦のお正月で、新月の日なんだそうです。
とは言え、もちろん多くの皆さまにとっては普通に仕事がある月曜だったかと
思いますが、いかがお過ごしでしたか。

今日はこんな日常の一コマから。

皆さまの中の神さまが喜んでいますように。


2011年1月5日ついったー投稿 <修正> 「うさぎの人形」

燃え上がる紅に色づく潅木の並木 
澄み切った青の光を弾き返して 
冷えた冬の空気に 尚一層燃え上がる

その足元に小さなうさぎの人形が一つ 
誰が置いたか 鎮座まします 
石の上 人の歩く道を避けて

紐の切れたマスコットを 
見つけた誰かが 
せめて人に踏まれまいと 
せめて風雨にさらされまいと 
色鮮やかな潅木の傘の下に置いたのだ

潅木の前の道 女の子走る 
通り過ぎた電車を見て

頑張れ女の子 
慌てて走るその子が 
道の脇に鎮座する小さな人形に 
気づくこともないだろうけど 
人形を石の上に乗せておいた 
誰かの優しさが 温かく彼女を見送っていた

頑張れ女の子 頑張れみんな 

転がり落ちた小さなうさぎの人形は 
微笑みながら 
今日も 
道行く人を 一人一人 
見守っている


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※変更:2016年11月14日(30年に一度のスーパームーンの日らしいけど雨。無念)
尚一層燃え上がる → 冷えた冬の空気に ~
石の上に 人の歩く~→ 石の上 人の歩く~
色鮮やかな潅木の傘の下 置いたのだ → ~傘の下に置いたのだ
通り過ぎた電車を見て 慌てて → (慌てて)削除

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「問いのない答え」 (# 109)

2012-01-19 21:02:25 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。

皆さま、今日は天気もいまひとつでしたが、いかがお過ごしでしたか。
店主は天気のせいか、何のせいか分かりませんが、
朝からすごい疲労感と眠気に襲われていました。

それで分かったんですけど、
日常でやっている習慣のあれこれが、意外に疲れることだったんだな、って。

んで。
なんでそう、あれこれ「こうすべきこと」を決めてたのかなと考えてみたら、
「自分ってこういう人間」という無意識のポーズから来ているんじゃないかな、と思いました。

日常のあれこれ外してみると、何だか頼りない気分がするんですよね。
普段、あれやって、これやって、よーし完璧!とか思ってると。
でも、こうして泥のように疲れて余計なことができない状態だと、
案外あれこれやらなくても、変わらず自分だなぁ、変わらず生活は続いてるなぁ、って思いました。

仕事とかあって、人と関わっていると、なかなか自分の内の声に耳傾けられないですけど、
できるだけ素の自分を見出して生活できると良いですね。


2012年1月19日ブログ直接投稿 「問いのない答え」

誰もいない道の上
独りの靴音がこだまする
こつこつこつこつ

わたしは一体誰だろう?
男が通り過ぎれば女の私
女が通り過ぎれば男の私
子供が駆けるその横に
大人ぶった私がいて
大人がこちらに向かってくれば
子供の私が目を覚ます

こつこつこつこつ

誰もいない道の上
今わたしはわたしを楽しんでいる
樹や草や
流れる風や
変わりゆく日差し
何も求めぬそれらの中で
誰にも何にもならなくていい
そんな自由を楽しんでいる

わたしは何?
そんな問いを
空の彼方に放り投げ
問いのない答えを
ただ 楽しんでいる
メトロノームのような靴音の中で

こつこつこつこつ



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「コーヒー」 (# 108)

2012-01-16 21:11:49 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。
まかろんのお茶会、開店です。
寒かったでしょう、さあどうぞ中へ。👋


皆さま、今日も一日お疲れ様でした。
正月気分も忘却の彼方に行ってしまった今、いかがお過ごしですか。
こんな寒い日に、皆さまにこうしてお茶☕️を振る舞えるのが、
まかろんは本当に嬉しいです。

当店にいらした皆さまに少しでも温かさをお渡しして、
皆さまが元気になってくれるなら、
寒さだって悪くない、そんな気がします。

まあ、それほど役には立ってないかもしれませんけど!😅


そんなこんなで(あ、ごまかした)
本日の茶菓詩は「コーヒー」です。

当分寒い日が続きそうですが、
一息ついて、お茶でもどうぞ。😊



2012年1月16日ブログ直接投稿 「コーヒー」

たまにはコーヒーが飲みたいと
お湯を沸かし始める君
僕のところには何年も
冷蔵庫に放りっぱなしの
インスタントしかないと
分かっているから
ちゃっかり持参のドリップパック
部屋に広がる焦げ茶の香り
いつも花やら果物やらの
物柔らかな紅茶の香りに
慣れてる僕には ちょっと辛い

まいったなぁ 今日一日は消えないよ
自分用に いつも通り点てたお茶も
コゲ茶に塗られた味がする

だけど君を見送って 帰ってきた部屋
コーヒーの香り 出迎える
君がにこにこして飲んでた香り
僕の部屋でそんなにも
君が居心地良く過ごせた証と思うと
焦げた香りも高貴に思えて
このまま部屋に留めたくなる

ねぇ 僕は君を幸せにできているのかな
大切にしているつもりで 自分のことばかり
そんな僕の傍で 君は幸せかい
僕は君の傍にいる資格があるのかな

僕の弱さも醜さも愚かさも
全て飲み込んで漂う
君の残したコーヒーの香り
僕は玄関先で立ち尽くし
茶色のベルベットの香りに包まれて
今別れたばかりの君をその香りごと
この胸の中で抱きしめる



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