新作 ～ 「魔法のインク」 １９

ども、さ・む・かった、ですね～～。
温かくされてますか？

今日は別のことをご挨拶のネタにしようと思ってたんですが、
寒いし（まだ）木曜だから！

元気になるようなこんな映像を！

　YouTube "Holiday train in Chicago"

Yahooで紹介されていたので、もうご覧になられた方も多いかもしれませんが、
やっぱり何度見ても、すっごくワクワクする映像だから！

一回ご覧になった方も、今日は寒かったから、もう一度！

ご覧になってない方は、是非一度！

心がぱっと明るく温かくなること、請け合いです。


さあ、当お茶会も負けてられませんね。
アドヴェントカレンダー１９個目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日～ブログ直接投稿　「魔法のインク」　その１９

　　そうだ卵！　と思ったが
　　狼の走りでゆれて　つかめなかった
　　狼は走って走って　森を抜けた
　　城ヘ行ケ　急に狼の姿は薄くなった
　　いんくヲ・・・　と言いかけ狼は消えた

＜つづき＞

ウサギは　目をぱちくりさせた
身体のどこにも　怪我はなかった
卵の数を数えると　11個あった
1個使ったから　10個のはずだけど
まあ　多い分にはいいか

ウサギは　前の方を見た
火事のような　赤黒い夜空の下
黒い城が　建っていた
城ってあれかな　ウサギは袋を担ぎ直した
変な森よりいいよね　行ってみよう

近寄って見ると　城は氷でできていた
氷の上にびっしりと　黒い模様が描かれてた
何だろこれ　ウサギは模様に手をふれた
とたんに黒いインクが　べっとりと
ウサギの手に　まとわりついた

インクは　ウサギの身体の上を
もぞもぞ上り・・・　金色に光った
そしてぽたんと落ちかけ　空に飛んで行った
何だ今の　ウサギはぽかんと見上げた
まあいっか　害はないみたいだし

ウサギは　城の戸口に向かった
一足ごとに　黒いインクが足につき
金色に変わって　空へと飛び立っていった
扉に手を触れたとき　そこからにゅぅっと
大きな　毛むくじゃらな腕が伸びてきた

腕はウサギを捕まえようと　右往左往
大きな扉いっぱいの　大きな大きな腕だった
ずいぶん　大きな人だなぁ
お城から　出てこれないのかな
ウサギは　下がって腕に言った

＜つづく＞



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