夢民―ゆめたみ―

現実逃避といわれようと、
日々の生活の中に
心地よきことや楽しきことを探し
記録してみるカナ。

限定解除の道のり その4

2005-06-28 16:28:38 | おもいで話。
試験当日。
心細さに夫に同行を促し、何を血迷ったか
「ちゃんと見守っててくれ~」とまで言ってみたり
(だからってどうにもならんのにねぇ・・・。)

そして試験開始。
教官は今まで習った事の無い若い系のお兄さん。
『この緊張感をなんとか感じ取ってくれ!』
『多少のサービス頼む!!』
と届かぬはずの心の声を送る。
私にとっては今日しかないのだ

コースはなんとか頭に入れていた方になり一安心。
そして、車に向かう。
「坂道は、とにかくアクセル踏んでればいいですから!」
「音がすごくしようが何しようが
  後ろに下がらなければいいですから!」
と教官がアドバイス。

そしてその時がきた!
信号の交差点、S字は得意だけど
直線のギアチェンジと縦列駐車、坂道が苦手

坂道。
すごい音をさせた割に少し後ろに下がった

そして直線。
頭で一つ一つを考えながら操作するので
4速にした時点でカーブ手前で原減速位置まできてしまう!
そこを無理やり
「今日はやってやる!!」
と5速にしてから慌てて減速。
なんか不自然なコーナリング

車を降りて受付前を通ると夫が渋い顔で立っていたが
「ダメかも。でもわかんない。」
と先に口封じで自分から感想を言ってみる。

その日試験を受けた3人だけ
緊張の面持ちで結果を待つのであった・・・(続く)


限定解除への道のり。その3

2005-05-25 21:32:16 | おもいで話。
夫がいる時は炊事。
一人の時は
電気もエアコンも付けず布団の中で生活。

そんな教習所(教官?)恐怖症の為のヒキコモリ生活の転機は
『3ヶ月経ったら実習が無効になりやり直し
『お金が無駄になる
といった経済的緊張感(というか夫からの圧力

無効まで8日という中、
選べる試験日は1日しかなく
その日に向けて
再び
そして毎日教習所へ行った。
(その頃にはもうすでに蓮池さんは路上に出ていた!進むの早い!!)

数時間で完了のはずが
AT車で横付けしAT車で帰り・・・の私には
一日2講習(2時間)乗って覚えても翌日にはやり直し
で、予定時間の倍も講習を受けてしまった・・・追加のお金も

『コースの直線では4~5速まであげて!』
と言われても
実習では4速以上に上げたことないし・・・。

「そんな簡単な事なんで出来ないんだ!」
「4速まで上げたら簡単なんだからすぐ出来る!やってみろ!!」
と夫に焚きつけられる

しかし、坂道発進・車庫入れへの異常な恐怖と緊張のため
大事な試験日に
「今日は最初で最後だから何があっても5速まであげる
と心に決めて出陣したのであった。

また、更につづく

限定解除への道のり。その2

2005-05-24 22:30:21 | おもいで話。
AT車限定の免許を事もなくとり9年。
車好きの夫と結婚して1年の年。

結婚と同時に旧車を手放し
私が婚礼箪笥の変わりに持ち込んだオートマ車1台だけの生活に
オートマ初運転の夫は
ギアをDのままエンジン止めたりする・・・。
「何やってんの!」と慌てて言う私に
「オートマなんて車じゃねぇ~!」
「オートマ乗るならチャリの方がましだ!」
と逆切れの夫。

私が運転する横でも
「車はマニュアルじゃなきゃダメなんだよ!」
と常々言われていたが、とうとう
「お金出すから教習所行きなさい!」
と言い渡される・・・。

『パワーウインドウなんていらね~んだよ!』
『オートマなんか出来たから
  運転しながら物食ったりしやがるヤツがいるんだ!』
『オートマは事故が多い!』
と悪態の数々には辟易していたので
「再就職にも役立つカモだし、まぁいいか!」
と教習所へ。
(蓮池祐木子さんも来てた!)

限定解除の場合は教習所内の実技を数時間で完了!
学科も路上もないとあり簡単かも

ところが、
逆に学科がなしでの実技は難しい。
構造とか知らずに操作だけ覚えるのは覚えにくい

教官に「どうしてギアを変えるのですか?」と聞かれても答えられない。
「ここでこうしないとこうなる!」と無謀運転の数々でコースを周る。
怖いけど解らないので「解りません。」と言うが
「ここで変えなきゃこうでしょ?どうして変えてやるの?」
と聞く耳持ってもらえず1時間・・・エンドレスで講習時間過ぎても恐怖の助手席。
最終的に「動力でしょ!動力を伝えるために変えるんでしょ!」
と言い渡されてハンドル持たずして1講習終了。

怖かった・・・もう2度と行きたくないと2ヶ月家にコモル
                                  

更に続く。

限定解除への道のり。

2005-05-23 18:38:03 | おもいで話。
私が短大を出て就職し、初めて教習所に行った時
出資者である父が着いてきた。

受付兼事務の近所のお姉さんが
「オートマ限定っていうのと普通のとどっちにする?」
と聞いてくる。
『マニュアル』という言葉さえ初めて聞く私。

「どう違うんですか?」
「オートマは安いし簡単、でもマニュアル車は運転できない。
  普通のコースだと、ちょっと高いけど両方運転できるよ!」
「どっちがいい?」と父に聞く。

「どっちでも好きな方にしなさい。」と言うので
「じゃあ、どっちも出来るなら普通の・・・」と答えかけると
「ちょっと待て、良く考えてから決めなさい!」と父にとめられる。

よく考えてみる。
お姉さんはニコニコしながら待っている。

「オートマとってからマニュアルとりたい時は?」と聞いてみる。
「普通のまるっきし最初っからやるんだよ!」と言われる。

「じゃあ、やっぱりマニュアルコースで・・・。」と答えかけると
「出来るわけないだろ!よく考えろ!」と父。
どっちでもいいと言いつつオートマ限定を選ばせる傲慢さ

おかげで私は就職後
免許を取るまで先輩の送り迎え付き。
免許を取った後どこに勤めても
業務車を運転できず(大抵マニュアル車なんだね~。)
所長や社長という一番偉い人に雑務の外出をさせる
傲慢な事務員となったのでした・・・

続く