1871年、北海道開拓使が現在の南4・5条、西3・4丁目の区画を遊廓地帯に指定した事が歓楽街の始まりである。開拓使はこの区画を「薄野遊郭」と命名し、周辺に点在していた旅籠(実質的な売春宿)を当地へ移転させた。開拓使による売春街建設の理由として、開拓に従事する労働者を札幌に繋ぎ止める必要があったことなどが考えられる。
翌年には開拓使によって薄野遊廓の周囲900 mに高さ1.2 mの土壁が造られ、西3丁目と西4丁目の間には大門が設置された。同年秋には新政府から芸娼妓解放令が発令されたが、遊女屋が貸座敷などに呼び名が変更さ れたくらいで、実質的には大きな影響は無かった。その後、公娼制度の確立とともに、薄野遊廓の周辺は歓楽街として順調に発展した。
・・・つづく・・・
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