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※症例は患者様の同医済み.

主婦湿疹と脾臓

2011-12-16 20:58:37 | 医学雑話
急に寒くなりました。炊事をされている方は、蛇口をひねれば簡単にお湯がでる便利な時代となりましたが、あかぎれやしもやけは、出る人は関係なく出ているみたいです。
似たようなもので主婦湿疹というものがあり、これも比較的冬場に悪化する病機です。病名から炊事をしている主婦がなりやすい病機ということが想像できますが、男でもなります。とはいっても一人暮らしの男性が炊事してなるというものではなく、子供でもなります。僕が治療した中には高校生の時に発症し数年間悩まされていた大学生がいました。その方は季節に関係なく皮膚症状がでてました。最初に見た時は6月だったと思います。人差し指から膿みのようなものが出ていて、じゅくじゅくして痒みもありひどかったのを覚えてます。夏なのでプールに入ると、症状はすぐに悪化するみたいで、指の関節付近の皮膚が割れていて悪臭もしました。塩素によるものだと思います。僕が治療するまでは、漢方薬を服用し、ステロイド軟膏でその場をしのいでいたみたいですが、それでもどうにもならないこともあるようでした。治療と言ってもそのような状態で患部には触ることもできません。どちらにしてもまず、東洋医学的診断が必要となります。結局、症状が落ち着くまで2ヶ月足らずでした。若いせいか以外と早かったです。難治なものでも東洋医学的診断では単純な場合もあり、この方の場合は、脾胃の治療のみでした。脾胃とは、脾臓と胃のことを言いますが、西洋医学でいう、脾臓とは違います。東洋医学の脾臓とは胃とともに消化機能を担っているので西洋医学を勉強している人が困惑するものの一つです。そして、東洋医学では「思いすぎれば脾を破る」と言います。要するに、思い過ぎてストレスになると、消化器に損傷がくるということで、胃潰瘍、胃神経症、胃炎のたぐいのことを示します。ちなみに、思い悩むとか不機嫌になるというのは英語で「spleen」ですが脾臓も英語で、同じく「spleen」です。
だから皮膚病も、精神的ストレスが原因になっていると考えるので、皮膚に対しての治療とともに、消化機能を安定させることも行います。また消化機能を安定させるのは鍼灸治療だけでなく、暴飲暴食は謹んでもらいます。

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