施術者のための自殺対策マニュアル
この次期から自殺は増えます。施術者が知っておくべき患者さんの自殺対策
施術者はその仕事の特性から患者さんからの精神的悩みを聞くことが多いと思います。メンタルケアも治療の一環として対応しなければなりません。それはただの愚痴であると判断するのは危険で、自殺の予兆であることもあります。
医療機関では「一般病院で29%精神病院で66%(過去ヨ年)主要な医療事故」として扱われ、その訴えにスタッフがどう対応していたかで責任も問われます。
むろん施術者も患者さんが自殺した場合、どう対応したかが問われる場合があります。
また在宅へ行かれている場合、自殺現場に遭遇する可能性もないとは言えません。
そこで施術者が知っておくべき対応策を医療機関向けのマニュアルから抜粋・編集しておきます。
施術者のための自殺対策マニュアル
自殺の1次予防策(事前予防)
*自殺に至らないようにするアプローチ
* ※ 日頃より声掛けをして、円滑なコミニュケーションを図っておく。
* ※ 相談体制の整備
自殺の2次予防策
2次予防危機介入・自殺の危険性にある患者対応
※ 自殺につながるサインをキャッチする。
※ 自殺の危険性の評価を行う。
※ 話を聴きながら気持ちを落ち着けるようにする、
※ 具体的な問題解決につなげていくようにサポートする。
※ 他職種の介入も必要になることがある。
自殺の3次予防策
3次予防(事後対応)
事故現場での対応
自殺が発生した後に遺されたものに対する対応。
※ 遺族への適切な接し方。
※ 心理的・社会的支援
※ 社会的手続きの具体的支援。
1次予防各論
* 1)自殺の危険性がある者の心理状態
* 「自分は孤独」「いつまでもつらい」「もうどうなってもいい」否定的な捉え方が出現して、心理的に追い詰められていることを知る。
* 2)自殺の危険因子
* ・自殺企画歴、喪失体験、苦痛な体験、生活・経済問題、精神疾患、支援不足、危険な手段
* 危険な心理状態、家族歴などの確認。
3)自殺危険度の評価
自殺念慮の確認
① 具体的に計画しているか?
② 手段を確保しているか ?
③ 出現時期はいつからか?
④ どの程度持続しているか、どの程度強いか
客観的に焦燥感があったり、遺書を準備しているなどの行動が確認できるか?
4)自殺念慮を訴えた場合の対応法
① まず傾聴 これまでやってきたことを「よくやってきた」「大変だった」と認めて、ねぎらいの言葉かけと患者を認めることが大事。
② オープンクエスチョンを通して相手の話を促すように配慮.「問題がどのように解決されたら安心できますか」とどのようなことを希望しているか質問して、「○○したらいかがでしょうか?」解決方法を一緒に考える。
5) 専門家との連携
精神科治療のすすめ
社会支援の活用(多重債務などや家族問題)
6)家族との協力や家族への支援
「○○を遺して死ねない」という具体的な絆
2次予防各論
1)リスク・アセスメント
① 希死念慮について質問する。
患者に向かい合う姿勢で、死にたい気持ちを尋ね悩み具体的な内容を聞く。
② 何がその人を苦しくしているのか。
癌の領域では、絶望感、痛み、ADLの低下など。
③ 危険因子と防御因子
過去の自殺未遂歴と患者を今サポートしてくれる人や相談相手。
チェックリスト Ⅰから Ⅳ
★ⅠからⅣで該当するものがあれば、注意深く観察が必要。
2) 危機介入
① 対象の認識、気づき
患者のサインに気がつき、かかわる対象と認識すること。
② 初期対応、適切な心理的働きかけ
※ 信頼の構築
話を真剣に聴き、誠実に対応しようとしていることを患者自身が感じ取ることができる。
温かい声掛け、口調、話し方、言葉使い、表情、雰囲気、環境設定に配慮必要。
話を聴くという意識を高く持ち、相づちなど共感的メセージを伝える。
人の命は一度限りのものであり、周囲に与える影響は極めて大きいものである。
★ 真剣に話を聞く
★ 言葉の真意を聴く
★ できる限りの傾聴をする
★ 話題をそらさない
★ キーパーソンとの連携
★ 他職種や専門医への相談
★ 「自殺しない」約束をする
3) 情報の伝達、共有
患者に良くない病状の提供がなされた時は、普段からよく観察し、会話を通して変化に気づいたら、主治医に連絡する。
3次予防各論
* 1)事故後の対応
事故現場での対応
* ★救命が最優先
* ★発見者は現場を離れず119番に連絡。
* ★発見者は、呼吸、脈拍、出血,嘔吐等を説明。
* ★現場の状況保存に注意
* (関連場所・持参物を動かさない)
* ★近所への影響を配慮
首つり
①発見者は先ず体を支えあげよ!
直後であれば気道・呼吸確保になる
②近場の人に助けを求め呼ぶ!
③使用具を切れ! 自殺か他殺かの判断材料となるので結び目は残す
④時間を見る
⑤静かに下ろし、救命処置
刺傷行為
①刃物は抜かず動かないように固定せよ!
②近場の人に助けを求め呼ぶ!
③衣類はハサミで切る
④時間を見る
⑤救命に全力処置
この次期から自殺は増えます。施術者が知っておくべき患者さんの自殺対策
施術者はその仕事の特性から患者さんからの精神的悩みを聞くことが多いと思います。メンタルケアも治療の一環として対応しなければなりません。それはただの愚痴であると判断するのは危険で、自殺の予兆であることもあります。
医療機関では「一般病院で29%精神病院で66%(過去ヨ年)主要な医療事故」として扱われ、その訴えにスタッフがどう対応していたかで責任も問われます。
むろん施術者も患者さんが自殺した場合、どう対応したかが問われる場合があります。
また在宅へ行かれている場合、自殺現場に遭遇する可能性もないとは言えません。
そこで施術者が知っておくべき対応策を医療機関向けのマニュアルから抜粋・編集しておきます。
施術者のための自殺対策マニュアル
自殺の1次予防策(事前予防)
*自殺に至らないようにするアプローチ
* ※ 日頃より声掛けをして、円滑なコミニュケーションを図っておく。
* ※ 相談体制の整備
自殺の2次予防策
2次予防危機介入・自殺の危険性にある患者対応
※ 自殺につながるサインをキャッチする。
※ 自殺の危険性の評価を行う。
※ 話を聴きながら気持ちを落ち着けるようにする、
※ 具体的な問題解決につなげていくようにサポートする。
※ 他職種の介入も必要になることがある。
自殺の3次予防策
3次予防(事後対応)
事故現場での対応
自殺が発生した後に遺されたものに対する対応。
※ 遺族への適切な接し方。
※ 心理的・社会的支援
※ 社会的手続きの具体的支援。
1次予防各論
* 1)自殺の危険性がある者の心理状態
* 「自分は孤独」「いつまでもつらい」「もうどうなってもいい」否定的な捉え方が出現して、心理的に追い詰められていることを知る。
* 2)自殺の危険因子
* ・自殺企画歴、喪失体験、苦痛な体験、生活・経済問題、精神疾患、支援不足、危険な手段
* 危険な心理状態、家族歴などの確認。
3)自殺危険度の評価
自殺念慮の確認
① 具体的に計画しているか?
② 手段を確保しているか ?
③ 出現時期はいつからか?
④ どの程度持続しているか、どの程度強いか
客観的に焦燥感があったり、遺書を準備しているなどの行動が確認できるか?
4)自殺念慮を訴えた場合の対応法
① まず傾聴 これまでやってきたことを「よくやってきた」「大変だった」と認めて、ねぎらいの言葉かけと患者を認めることが大事。
② オープンクエスチョンを通して相手の話を促すように配慮.「問題がどのように解決されたら安心できますか」とどのようなことを希望しているか質問して、「○○したらいかがでしょうか?」解決方法を一緒に考える。
5) 専門家との連携
精神科治療のすすめ
社会支援の活用(多重債務などや家族問題)
6)家族との協力や家族への支援
「○○を遺して死ねない」という具体的な絆
2次予防各論
1)リスク・アセスメント
① 希死念慮について質問する。
患者に向かい合う姿勢で、死にたい気持ちを尋ね悩み具体的な内容を聞く。
② 何がその人を苦しくしているのか。
癌の領域では、絶望感、痛み、ADLの低下など。
③ 危険因子と防御因子
過去の自殺未遂歴と患者を今サポートしてくれる人や相談相手。
チェックリスト Ⅰから Ⅳ
★ⅠからⅣで該当するものがあれば、注意深く観察が必要。
2) 危機介入
① 対象の認識、気づき
患者のサインに気がつき、かかわる対象と認識すること。
② 初期対応、適切な心理的働きかけ
※ 信頼の構築
話を真剣に聴き、誠実に対応しようとしていることを患者自身が感じ取ることができる。
温かい声掛け、口調、話し方、言葉使い、表情、雰囲気、環境設定に配慮必要。
話を聴くという意識を高く持ち、相づちなど共感的メセージを伝える。
人の命は一度限りのものであり、周囲に与える影響は極めて大きいものである。
★ 真剣に話を聞く
★ 言葉の真意を聴く
★ できる限りの傾聴をする
★ 話題をそらさない
★ キーパーソンとの連携
★ 他職種や専門医への相談
★ 「自殺しない」約束をする
3) 情報の伝達、共有
患者に良くない病状の提供がなされた時は、普段からよく観察し、会話を通して変化に気づいたら、主治医に連絡する。
3次予防各論
* 1)事故後の対応
事故現場での対応
* ★救命が最優先
* ★発見者は現場を離れず119番に連絡。
* ★発見者は、呼吸、脈拍、出血,嘔吐等を説明。
* ★現場の状況保存に注意
* (関連場所・持参物を動かさない)
* ★近所への影響を配慮
首つり
①発見者は先ず体を支えあげよ!
直後であれば気道・呼吸確保になる
②近場の人に助けを求め呼ぶ!
③使用具を切れ! 自殺か他殺かの判断材料となるので結び目は残す
④時間を見る
⑤静かに下ろし、救命処置
刺傷行為
①刃物は抜かず動かないように固定せよ!
②近場の人に助けを求め呼ぶ!
③衣類はハサミで切る
④時間を見る
⑤救命に全力処置