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※症例は患者様の同医済み.

ノーカルニュース

2013-03-28 19:09:39 | グルメ
勤務先の関連施設であるデイケアや老人保健施設に入所されている方は、田圃や畑をされていた方が多いので、酷使されていたせいか足腰の治療が多いです。
治療しながら農業の話を聞きますが、動物による被害の話はいろいろとあって、自分にとっては新鮮で興味深いものがあります。

被害をもたらす動物は、猪、カラス、猿、鹿と様々で、それぞれに特徴があります。

猿については頭がいいというのがみなさんの一致した見解でまるで人間に近い行動をとるみたいです。
畑から持って帰った野菜を猿はじっと見ていて、外で泥を落としてきれいになったところで盗みます。そして屋根を伝って逃げるのですが、盗んだ大根を両手に一本ずつもって二本足で涼しい顔で歩くそうです。
またそれを忌々しげに話されるのですが、こっちは笑うのを我慢するのが精一杯です。大根が盗られたことよりも猿の人を小馬鹿にした態度に腹が立つのでしょう。
 対人関係でいやな相手というのは自分に近い、もしくは背伸びして凌駕しようとする人間で、すべてにおいてずば抜けて優っていたり、劣っていたりする人間に
対しては腹が立ないと聴いたことがありますが、猿はそうとう人間に近づいていると
いうことですね。

 頭がいい動物としてカラスがいます。トマトとかスイカも食べるそうですが、
スイカなんか鋭いあの嘴で割って上手に食べるどうです。日中、畑仕事をしていて
喉が渇くのでヤクルトを持っていき、お墓の横に置いていたら、カラスがきて蓋を
開けて飲んでいたというのです。どう見てもヤクルトなんか何が入っているのかわからないのにと思うのですが、人間の飲み物はごちそうだと本能的に判断するのでしょう。
 また柿なんか食べ頃になるまで待って人間が取る寸前に盗んでいきます。まるで
猿かに合戦を髣髴させます。

 被害の大きさでいうと猪はひどくて、畑なんか土を乱暴に掘り返してメチャメチャにするそうです。その掘ったところは大きな穴があって人間が入るくらいの大きさで、そこに落ちたという話も聞きます。
 雑食なので畑のだいたいのものは食べるそうです。聞きながらすごい貪欲さと思いましたが、「ゴウヤは食べなかった」とぼそっと言われたのにはちょっとうけました。

 猪の話では被害のこととともに、料理の話にに花が咲きます。料理法もいろいろありますが、定番と言えば「ボタン鍋」になります。好きな方が多いですが、教えてもらった中で実際においしいと思ったのが、スペアリブとトンカツです。
 あのトンカツを食べてしまったら、普通のが淡泊に感じてしまいます。この濃厚なトンカツはお勧めです。
 農家の方はあの憎らしい猪をぎゃふんと言わせて料理するのだからおいしさも一入でしょう。

 猪ほどではありませんが鹿の料理の話もよくでます。聞いたのは、刺身とたたきです。刺身は肉を少し氷らせてからスライスします。生姜醤油につけて食べるのですが、氷った軽いシャキシャキ感と臭みのない肉がとてもよく合っているのです。これもお勧めですね。

 タヌキの料理の話になるとみなさん口を揃えて、絶対やめたほうがいいと言われます。強烈な臭いがするらしく、料理には向かないそうです。 鍋をしたおじいさんは部屋中、臭くなり気持ち悪くなったそうで、たたりじゃないかと思ったと言われてました。昔からタヌキはおいしくないというのはわかっていたはずですが、やっぱり一度は試されるんですね。

 これだけ技術が進歩し人間の生活はよりよくなっているはずなのに、動物の被害は未だに後を絶ちません。
西洋の近代思想、あるいは西洋文明に、自然というものは怖いものであるけれどそれを克服し、乗り越えていく科学技術をもっているのが人間だという考えがあります。これは人間のすばらしさでもありますが、日本人の場合は、自然は畏怖する存在であって、共存しながら自分達を守るという考えが身に付いているからだと思います。

 治療している方々はもう畑も田圃もされてませんが、昨日のことのように生き生きと話されます。酷使してきた体は痛みもでてますが、そういう体に対しては治療というより痛むところをねぎらいつつ鍼灸を施してあげるという感じですね。

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