前奏曲って?
美味しい前菜のような
ものでしょうか。
古くから礼拝などの儀式の
式典に先立って演奏する
オルガン曲として
存在していました。
前奏曲(Prelude)は
ラテン語のpre=「前に」
ludere=「弾く」という
言葉からきています。
他の曲の前に弾いたり
組曲の最初に弾くという
序奏の役割をはたして
いました。
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バッハが作曲した
「平均律クラヴィーア曲集」
24曲の前奏曲にフ―ガが
ついています。
しかし
19世紀から20世紀にかけて
前奏曲は他の曲を伴わない
独立したかたちに
なりました。
ショパン、ドビュッシ―、
スクリャービン、
ショスタコーヴィチなどが
単独の形の「前奏曲」を
書いています
ラフマニノフも
24の調すべてを用いて
前奏曲を作曲しています。
前奏曲 嬰ハ短調を
書いたのは19歳のときで
彼の作品の中で
一番よく知られていますが
クレムリン宮殿の
鐘の音から
着想したようです。
熱狂的な人気となり
ラフマニノフが
この曲を弾くまでは
聴衆はステージから
降りることを
許しませんでした。
あまりにも
度重なる演奏に
飽きてしまった
ラフマニノフは
コンサートのたびに
即興的に変化を
つけていたようです。(笑)
浅田真央さんの「鐘」
(4‘16‘‘)
ピアノ キ―シン
(4‘54‘‘)