ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

千葉県1部からJリーグを目指す「市川SC」の野心

2024-02-09 | Weblog

https://www.tokyo-np.co.jp/article/294384

「いやいや無理でしょ、と最初は思っても…」 千葉県1部からJリーグを目指す「市川SC」の野心
2023年12月7日 06時00分


<力の源 このまちと>
 2点を追う苦しい展開。まずは1点を目指し、市川サッカークラブ(SC)は

後半途中出場のDF五十嵐陸(25)がパワープレーで前線に上がる。だが、

起死回生ならず敗れた。11月に千葉市内であったサッカーの関東社会人大会1回戦。

J1から数えて国内7部リーグ相当の千葉県1部から、一つ上の関東2部昇格を懸けた

今季の挑戦が終わった。足のケガから復帰間もない主将は「そこは言い訳。また、やり直しです」と前を向く。


◆上位リーグのクラブ数は神奈川、東京の「半分」
 本業のかたわらにサッカーを続ける選手たちが中心の地域クラブが各地にあり、

千葉県市川市を拠点にJリーグ加盟を目指す市川SCもその一つ。

1962年に市内の中学校のOBで結成されて以来の長い歴史を持ち、

現在は幸野健一ゼネラルマネジャー(GM)が市内で運営してきた

育成年代のクラブ、FC市川GUNNERS(旧アーセナルサッカースクール市川)のトップチームとして活動する。


 幸野GMは上を目指す理由の一つに関東のサッカーの勢力図を挙げ、

「千葉県は(国内上位カテゴリーのクラブが)足りないと僕は思っている。

(千葉勢の)力からいっても、もっと多くなくては」と語る。

J1から関東1部までの千葉勢をみると、今季は最上位のJ1に柏、J2に千葉がいて、

4部相当の日本フットボールリーグ(JFL)と5部相当の関東1部に各1クラブで計4クラブ。

茨城も4、埼玉は3だが、神奈川、東京は8。「その意味では(千葉も)上にいくチームが出てこないと」と続ける。


関東リーグ昇格を懸けた1回戦でEDO ALL UNITEDと対戦する市川SCの選手たち=11月、千葉市内で


 サッカーに関わる仕事を通じて約30年前、Jリーグ入りする鹿島の

立ち上げに関わった一人でもある。「いやいや無理でしょと最初は思っても、

開幕したらカシマスタジアムが満員。間近で見て、サッカーってすごいなって思って」

と振り返る。2010年からFC東京に在籍したプロ選手、幸野志有人(しゅうと)(30)

の父でもあり、育成年代からプロの世界まで知るサッカー人だ。


 今季は選手を積極補強し、練習日も増やして本気度を増したシーズンだった。

選手のプレー強度は高まり、成果は年間を通した県1部の優勝に表れた。

ただ「警戒してきた相手に対策された。来年にどう生かすか」。東京、神奈川など

関東の各上位計16チームで昇格の2枠を争った関東社会人大会は、新たな反省材料となった。


 クラブは昨夏、ロシアのウクライナ侵攻で避難してきたウクライナ人選手を受け入れた。

名門クラブ、シャフタル・ドネツクの下部組織出身のコブザール・ダニール(21)は

テクニカルな選手として今季も名を連ねた。だが足のけがもあり、今季途中の8月に

日本を離れることになった。別れ際、ダニールはチームにあいさつした。

「市川SCが5年後にはJリーグでサッカーをしているのを見て、

これは僕がいたチームだよと言えることができるよう、期待しています」


 クラブの挑戦は続く。「もう戻れない。だって全国から選手を集めて、

船は動き出したから」と幸野GM。今季の終盤には300人もの地元ファンが

声援を送った。若い選手たちと、良い時も悪い時も経験しながら62歳は

「今日も生きていることを実感する」と笑う。(上條憲也)

 

 

 

2月8日(木)
閲覧数:615PV 訪問者数:439人

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする