https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/202004/0013286758.shtml
2020年令和2年4月21日火曜日、神戸新聞より
コロナ禍 兵庫スポーツの今 インタビュー編
勝利つかむ考え方共有 SNS活用、原理原則徹底
新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、
部活動に青春をささげる中高生の多くが練習できないでいる。
積もる不安は日々子どもと接する指導者も同じだが、
下を向いてばかりはいられない。サッカー女子日本代表
「なでしこジャパン」を経験し、今年から
姫路女学院高(旧播磨高)を率いる
米津美和監督(40)の言葉に耳を傾けた。(聞き手・有島弘記)
-着任後すぐの兵庫県高校新人大会で準優勝。
『さあ、ここから』というところで活動休止になった。
「本当にそうですよ!」
-とはいえ、着手したスタイルは。
「まずはサッカーの原理原則。目的からしっかり逆算して
できるように。ゴールを奪う前にボールを奪わないといけない。
そしてパスを正確につながないといけない。
それぞれの局面で工夫できるよう、
練習に必ず目的を盛り込んでいる」
-手応えは。
「まだまだ。ただ、とにかく一生懸命にやるところから、
しっかりハテナ(?)を持つようになった。
徐々に質問してくる回数も増えた」
-なぜ、原理原則が大切なのか。
「スーパーな選手ほど、原理原則を徹底している。
トラップ一つにしても意味を持ち、(INAC神戸時代の
同僚で元日本代表の)澤穂希さんは
『攻撃したいからボールを奪う』
と常に言っていた。つまり、
勝つためにボールをどう取るか。
テクニックどうこうではなく、考え方ですね」
「在籍当時のINAC神戸はとにかく縦に速く、
勢いのあるサッカーだったが、(澤さんらの加入後)
頭を使うサッカーを融合させ、すごく楽しくなった。
早く知っていれば…と思うほど。
だからこそ、今の選手たちに経験してほしい」
-指導できない今、教え子たちの過ごし方は。
「筋トレをやるように言っているが、
学校の課題がたくさんある。
外に出ることも強要できない。
再開した時にしっかりやっていきたい」
-日々のコミュニケーションは。
「部活のLINE(ライン)グループで。イメージビデオも送り、
この1年の攻撃、守備のコンセプトを伝えた。主に
なでしこリーグや、なでしこジャパンの映像を切り取って」
-伸びる選手と伸びない選手の基準は。
「素直であるか、素直でないか」
-そこを踏まえた上で、再開後の選手、指導者の心構えは。
「選手が自分の意見を持ち、主張することは大事だが、
いろんなものを取り込める容量が大きければ大きいほど、
すぐに吸収できる。うまくいかず、最初は
人のせいにする選手であっても、一番敏感な試合に出る、
出ないに影響してくると気付くもの。だから
(指導者は)言い続ける、諭し続けることが大事」
【米津美和】よねつ・みわ 1979年生まれ、大阪府吹田市出身。
元なでしこジャパンで姫路女学院高監督の米津美和さん。
引退後、育成年代の指導を続ける=姫路市豊沢町
短大などを経て2004年、サッカー女子のINAC(現INAC神戸)に
FWとして入団。翌年、
Lリーグ(現プレナスなでしこリーグ)2部の得点王に輝き、
1部昇格に導いた。29歳の09年に初の日本代表入り。
11年シーズンの全日本女子選手権2連覇を最後に現役を引退し、
19年までINAC神戸U-15の監督を務めた。
大阪・茨木西高では1学年先輩でお笑いコンビ
「南海キャンディーズ」のしずちゃんとプレーした。40歳。
10月13日(火)閲覧数:706PV 訪問者数:392人
2020年令和2年4月21日火曜日、神戸新聞より
コロナ禍 兵庫スポーツの今 インタビュー編
勝利つかむ考え方共有 SNS活用、原理原則徹底
新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、
部活動に青春をささげる中高生の多くが練習できないでいる。
積もる不安は日々子どもと接する指導者も同じだが、
下を向いてばかりはいられない。サッカー女子日本代表
「なでしこジャパン」を経験し、今年から
姫路女学院高(旧播磨高)を率いる
米津美和監督(40)の言葉に耳を傾けた。(聞き手・有島弘記)
-着任後すぐの兵庫県高校新人大会で準優勝。
『さあ、ここから』というところで活動休止になった。
「本当にそうですよ!」
-とはいえ、着手したスタイルは。
「まずはサッカーの原理原則。目的からしっかり逆算して
できるように。ゴールを奪う前にボールを奪わないといけない。
そしてパスを正確につながないといけない。
それぞれの局面で工夫できるよう、
練習に必ず目的を盛り込んでいる」
-手応えは。
「まだまだ。ただ、とにかく一生懸命にやるところから、
しっかりハテナ(?)を持つようになった。
徐々に質問してくる回数も増えた」
-なぜ、原理原則が大切なのか。
「スーパーな選手ほど、原理原則を徹底している。
トラップ一つにしても意味を持ち、(INAC神戸時代の
同僚で元日本代表の)澤穂希さんは
『攻撃したいからボールを奪う』
と常に言っていた。つまり、
勝つためにボールをどう取るか。
テクニックどうこうではなく、考え方ですね」
「在籍当時のINAC神戸はとにかく縦に速く、
勢いのあるサッカーだったが、(澤さんらの加入後)
頭を使うサッカーを融合させ、すごく楽しくなった。
早く知っていれば…と思うほど。
だからこそ、今の選手たちに経験してほしい」
-指導できない今、教え子たちの過ごし方は。
「筋トレをやるように言っているが、
学校の課題がたくさんある。
外に出ることも強要できない。
再開した時にしっかりやっていきたい」
-日々のコミュニケーションは。
「部活のLINE(ライン)グループで。イメージビデオも送り、
この1年の攻撃、守備のコンセプトを伝えた。主に
なでしこリーグや、なでしこジャパンの映像を切り取って」
-伸びる選手と伸びない選手の基準は。
「素直であるか、素直でないか」
-そこを踏まえた上で、再開後の選手、指導者の心構えは。
「選手が自分の意見を持ち、主張することは大事だが、
いろんなものを取り込める容量が大きければ大きいほど、
すぐに吸収できる。うまくいかず、最初は
人のせいにする選手であっても、一番敏感な試合に出る、
出ないに影響してくると気付くもの。だから
(指導者は)言い続ける、諭し続けることが大事」
【米津美和】よねつ・みわ 1979年生まれ、大阪府吹田市出身。
元なでしこジャパンで姫路女学院高監督の米津美和さん。
引退後、育成年代の指導を続ける=姫路市豊沢町
短大などを経て2004年、サッカー女子のINAC(現INAC神戸)に
FWとして入団。翌年、
Lリーグ(現プレナスなでしこリーグ)2部の得点王に輝き、
1部昇格に導いた。29歳の09年に初の日本代表入り。
11年シーズンの全日本女子選手権2連覇を最後に現役を引退し、
19年までINAC神戸U-15の監督を務めた。
大阪・茨木西高では1学年先輩でお笑いコンビ
「南海キャンディーズ」のしずちゃんとプレーした。40歳。
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