ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

関学高等部代替大会出場見送り

2020-07-09 | Weblog
2020年令和2年7月4日土曜日
神戸新聞朝刊、スポーツ欄、文字起こし

それぞれの決断
コロナ禍の高3アスリート 4
代替大会見送り 冬の「全国」目指し団結

6月20日のチームミーティングに参加した
関学のサッカー部員たちは、今後の方針を共有した

夏季全競技が中止となった兵庫県高校総体は、
競技ごとの代替大会開催が続々と決まっている。
その皮切りとなるのが、11日に開幕するサッカー男子。
多くの高校3年生が「集大成の舞台に」
と据える大会だが、名門関学は有力校で
唯一となる「辞退」を決めた。

長く影を落とすコロナ禍。大会初戦まで1か月を切っても、
感染防止のため大学サッカー部と共用のピッチが
使えなかった。土日祝に行われる大会は、大学内部進学
の学部選びに関わるテスト期間と重なる。代替大会出場は
断念し、2大会ぶりの全国高校選手権出場に向け、
秋の県予選に懸けることでまとまった。

6月20日、校内の礼拝堂であったミーティング。
吉田直人主将は祭壇でスピーチした。

「目標は全国で勝つこと。Bチームにも本気で
練習してほしいし、逆にAチームは
負けないぐらい練習する」

2大会前の全国高校選手権は初戦で強豪星稜(石川)に
0-2で敗れた。「当時は慣れがないと感じた。
今年出ないと経験した世代がいなくなる。
全国に行けば(部として)もう一つ上のステージに行ける」

全部員70人が集まったのは2か月ぶりだった。
5月21日の緊急事態宣言解除後も、広域から生徒が
登校するため、オンライン授業が続いていた。
「もう一度、全員のベクトルを一致したかった」
と自ら申し出て演説した吉田主将。6月29日に再開した
練習も参加人数など制限付きだが、チーム目標に狂いはない。



「一直線に行くしかない」

12月の全国高校バスケットボール選手権を念頭に、
女子・市立尼崎の寺崎結菜主将は言い切った。

高校バスケット界の二大大会、全国高校総体と全国高校選手権。
チームは両大会の兵庫県予選でそれぞれ3連覇中だ。

総体路線の消滅に、副将の富松雪乃も衝撃を受けた。
そんな時、レスリング女子のリオデジャネイロ五輪覇者、
登坂絵莉(東新住建)の新聞記事を目にした。東京五輪の
代表選考会で敗れた後、逆境に奮起した話を読み
「落ち込んでいられない」と思い直した。

富松を含め、3年生の7人全員が冬までの全力投球を誓った。
全国高校選手権に向けた練習に専念するため、
8月に開幕する県高校総体代替大会の出場は見送る。

部活は6月15日に再開した。ウイルス感染や
けがを防ぐため、練習は少しずつの積み重ね。
跳躍力を高めるトレーニングをしたり、
ジャンプシュートを繰り返したりと基礎を固めている。

「改善点はまだまだある。去年よりレベルアップし、
勝っていきたい」と寺崎主将。大きな花を
咲かせるため。土の下に太い根を張る。
(有島弘記、藤村有希子)



7月8日(水)閲覧数:641PV 訪問者数:358人

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