「 わすれられないおくりもの 」
作・絵: スーザン・バーレイ
訳: 小川 仁央
出版社: 評論社
税込価格: 1,260円
発行日: 1986年10月
繊細なタッチで描かれた 素敵な絵と 心温まるお話が大好きで、私が大切にしている絵本のうちのひとつが こちらです。
この絵本は、老いること、そして死を迎えることが どういうことなのか、
そして死んで体がなくなっても、心は残って、みんなの中に生きていく・・・
人とのつながりの大切さを感じることができる、素晴らしい絵本です。
きっと、身近な人の死を経験した方にも、いつか身近な人が亡くなった時にも
悲しんでばかりいなくていいんだよ・・・と語りかけてくれるような気がします。
読んだ後、心にジンときて でも 何か幸せな気持ちになる・・・そんな絵本です。
あらすじ
賢くて、ものしりで、困っている友だちは 誰でも きっと助けてあげて、いつもみんなに頼りにされているアナグマは、
大変年をとっていました。
冬のある日、素晴らしい夢を見ながら 死を迎えます。 一通の手紙を残して。
かけがえのない友人を失った 森のみんなは、やりきれないほど悲しみました。
アナグマは、みんなに悲しまないように と言っていましたが、それはとても難しいことでした。
春がきて、みんなは、たがいに行き来しては アナグマの思い出を語り合いました。
みんなは、そうして話しているうちに、アナグマが、ひとりひとりに、
別れたあとでも、宝物となるような、知恵や工夫を残してくれていたことに 気がつきます。
そうしているうちに、アナグマが残してくれたものの豊かさで、みんなの悲しみもきえていきました。
表紙カバーより
お母さま方へ
まわりのだれからも、したわれていたアナグマは、年をとって死んでしまいました。
かけがえのない友を失ったみんなは、どう、悲しみをのりこえていくのでしょうか・・・・・。
スーザン・バーレイの手になるこの感動的な絵本は、友人どうしのあり方や、たがいに、心や技を伝えあっていくことの大切さ、
ひいては、人間の生き方をも、静かに語りかけています。
この美しいお話と、それにぴったりの絵をつけたスーザン・バーレイは、
「わすれられないおくりもの」で、初めて、子どものための作品を書きました。
すぐれた作品は、読む人それぞれの思いや経験によって、さまざまな新しい発見があることと思います。
どうか、この絵本との出会いが、お子さま方にとって、貴重なものとなりますよう、お母さまもご一緒にお楽しみ下さい。
私も大切な人を沢山亡くしてしまいましたが、心の中で生きていますもの。
これは、本当に「いい絵本」だなぁという感じです。
子供に読んできかせるだけでなく 自分のためにも1冊持っていたい そんな絵本です。
本屋さんで見かけられたら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
小さい時に読んだ絵本が 自分の考え方の基礎になっているなと思うことがあると 力の大きさに驚かされます。
値段が高いので結局買いませんでしたが。
物語を忘れていたので、思い出させて頂きました。
やっぱり欲しい1冊だなと改めて思いました。
絵本への興味が薄れていました。
今、大人になってあらためて絵本のよさを感じているところです。
子供たちの為にと読み聞かせのボランティアを始めましたが、今では自分自身の楽しみにもなっています。
本屋さんで、絵本選びの立ち読みが始まると止まりません 笑
にっこさんも、この絵本を手にとって読まれたことがおありなんですね!
有名な絵本なので、結構絵本コーナーの目につくところに置いてありますよね。
アナグマさんが死んでしまったところでは、とても悲しく涙が出そうな気持ちになりますが
読んでいくうちに、森のみんなと同じように、そうかそうなんだ…と悲しい気持ちも癒えてきます。
本当に素敵な絵本ですよね。