伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

常任委員会視察 東大阪市「まちづくり助成」について

2012-10-26 10:20:41 | 議会
市議会の常任委員会では視察を行い、他市の先進事例を調査する機会が与えられている。
10月24日25日、総務常任委員会視察では、東大阪市のまちづくり活動事業について、宝塚市では震災対策についての取り組みを伺った。

まずは東大阪市の報告。
昨年市長選挙があり、2期目当選を果たした市長のマニフェストにまちづくりが盛り込まれていた。
平成16年からまちづくり活動助成金制度があり、その取り組みを強化して新しく「協働のまちづくり部」を作ったそうだ。

佐倉市でも市民提案型事業、行政提案型事業と地域まちづくり事業へ助成する制度がある。
その中の市民提案型事業は50万円を上限に事業費の1/2を助成することになっているが、市民事業を始めたい団体にとって1/2を負担するのはハードルが高いかもしれない。

東大阪市の取り組みは
たまご助成金(スタートアップ)
 活動5年以内の団体で上限10万円で10/10助成。2回まで。

ひよこ助成金(ステップアップ)
 活動歴5年程度で自立している団体の事業の拡大、団体の育成につながる事業対象。
 上限40万円で8/10助成。2回まで

にわとり助成金(ジャンプアップ)
 地域課題の解決に取り組む団体が住民や企業、団体と共同して実施し、市の施策との相乗効果が期待される事業対象。
 上限100万円で5/10助成。1回まで。

・・・今まで実績がないけれど、そんな団体が育つことを期待して創設しているということだった。

スクラム助成金(まちづくりファンド調査研究)
 まちづくりファンド助成金に応募する予定の団体が準備期間中に調査研究するための事業へ。
 上限50万円で8/10助成。1回まで。

トライ助成金(まちづくりファンド)
 まちづくりの拠点となる施設や空間整備などのハード事業へ。
 上限500万円で10/10助成。1回まで。

・・・別格の助成制度で財源は(財)民間都市開発推進機構から5千万円助成がおり、それを基金に積み立てているそうです。
 今まで500万円の事業を5件実施済み。 

たまご助成金は新しく事業を始める団体に100%補助金を出し、担当者が事業計画書を作る段階から相談を受けている。
その中で当初助成金事業にふさわしくなくても軌道修正も図られるということだった。
だんだんハードルが高くなるため、「たまご」と「ひよこ」への参加が多いが、その中から市民事業育成を図っていこうと取り組まれていた。

また、助成金申請段階から市民団体との交流があると、その団体の事業目的もはっきりして、プレゼンに向けてもアドバイスできるということだった。

目的は市民団体の育成であり、活動が継続して「たまご」から「ひよこ」へ、そして「にわとり」に成長していければ理想でしょうが、元気な市民活動に行政がアドバイスして層を厚くしていくことも大事な役割でしょう。

余談ですが、
1987年に発行された、東大阪市石切小学校のお母さん方のサークル「あすなろ」の10周年の歩みという冊子が私の本棚にありました。
教育懇談会の延長として母親が主体となって、地域に根差して活動していたという歴史の一ページ、元気に若い親たちが活動の場を広げ仲間を作っていった足跡です。
学習会に参加して活動報告を受けたことを懐かしく思い出しました。

市民活動とは自然発生的に出来上がり、自分たちの思いで継続していく。
そのパワーが継続の源なんだなあ、と実感。

東大阪市議会議場 あまりの立派さにウワー!!



番外編
新幹線の車いす対応トイレはN700系の11号車両に設置されていました。
他には多目的室もあり、具合の悪い場合車掌さんに言って使えるという張り紙がありました。



オストメイトもありました。