伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

陸山会 小沢問題って何だろう!?

2012-05-12 07:49:57 | 政治
今の国会情勢をひも解くと、下記のようになります。
わかりやすいですね。

しかし、検察は自分たちで立件できなくても虚偽の報告書を検察審査会に提出し、小沢さんの政治生命を断とうとしているわけだから、正義はないことになる。
何でも在りなら、白も黒となる。
これって法治国家だろうか?

追い詰められる野田政権********************

4月26日、東京地裁は小沢一郎・元民主党代表に無罪判決を言い渡しました。
これで国会は一挙に波乱含みの情勢にはいりました。
そもそも小沢事件は、「国民生活第一」「官僚主導の政治の打破し政治主導」をかかげ、政権政党へ躍り出た民主党に対する、官僚の必死の巻き返しとして、つくられた事件です。
小沢氏の資金の流れに不透明さがあるのはいうまでもありません。
しかし、検察が起訴できなかった事件を検察審査会をテコに、小沢氏と民主党に打撃を与えようとしたのが、同事件でした。
この事件で民主党は打撃を受けました。
官僚の「政治主導阻止」という意図は実現されました。
今の民主党は文字通り官僚依存の政権党になっています。

小沢氏無罪判決は、こうした政治の流れを大きく変えるものです。
消費税増税法案などをめぐって民主党内の対立激化は不可避です。
野田政権は、このままでは、自民党の協力をえることによってしか消費税増税法を成立できない土壇場にきています。
自民党からは、足元をみすかされ、小沢と手を切らないと協力できないとまでいわれる始末です。
消費税増税法をめぐり、与野党、民主党内が入り乱れ、争う情勢に突入しました。


<石川議員再聴取>担当検事「供述維持、幹部が指示」毎日新聞 5月11日(金)3時0分配信**************

 小沢一郎・民主党元代表の政治資金規正法違反事件に絡み、元秘書で衆院議員の石川知裕被告(38)を10年5月に再聴取した際に「虚偽」の捜査報告書を作成したとされる田代政弘検事(45)が検察の内部調査に「(元代表の関与を認めた)石川議員の捜査段階の供述を維持させるよう一部幹部から指示された」と話していることが分かった。
検察当局は指示の意図を確認するため、田代検事の当時の上司らから聞き取りを進めている模様だ。

 石川議員への再聴取は、東京第5検察審査会が元代表について最初の起訴相当議決(10年4月)をした後の再捜査時に行われた。
複数の検察関係者は「通常こうした再聴取では相手に自由に話をしてもらう」と指摘する。

 だが、関係者によると、田代検事は「石川議員の供述を維持させろという一部幹部からの指示があった。
別の上司からは『(再聴取を)頑張れ』などと言われた」と内部調査で説明しているという。

 実際に行われた再聴取では、石川議員が冒頭から「無罪になるわけないですから」などと発言。
自身が「隠し録音」したICレコーダーの内容をおこした文書によると、5時間を超える再聴取のうち約20分経過した時点で「今までの(供述)を全部翻すことにはならないでしょ」などと、大筋で供述を維持する姿勢を示した。

 しかし、田代検事はその後も「検審、ま、うち(検察)の方針もそうだけど、石川さんが今までの話を維持してきちっとね、話をしている限り、多分、(元代表が)起訴だということにはならないんだろうと思うんだよ」などと繰り返し念押ししていた。

 ◇「虚偽」報告書…故意の立証困難

 田代検事は、実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記載したことについては「逮捕時の取り調べと記憶が混同した」と述べ、故意の虚偽記載を否定している模様だ。

 捜査報告書には石川議員の発言として「検事から『ヤクザの手下が親分を守るためにうそをつくのと同じようなことをしていたら選挙民を裏切ることになる』と言われ、小沢先生へ報告し、了承を得たと話したんです」などと記載されていたが、実際には再聴取時にこうしたやりとりはなかった。
この捜査報告書は東京第5検察審に送られ、2度目の起訴議決の根拠の一つになったとされる。

 このため元代表への無罪判決で東京地裁は「事実に反する捜査報告書を作成し、検察審の判断を誤らせることは決して許されない」と厳しく批判。
「経緯や原因の究明については検察が十分調査し、対応することが相当」と調査を求めていた。

 この捜査報告書を巡っては、市民団体が田代検事や当時の幹部ら計7人を最高検などに刑事告発。
検察当局は今月中にも処分を決めるが、「故意」の立証は困難として、不起訴の方向で検討を進めている模様だ。


特集ワイド:「小沢元代表は推定有罪」の罪毎日新聞 2012年04月27日 東京夕刊*****************

資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)で検察審査会の議決により強制起訴された民主党の小沢一郎元代表(69)に下された判決は無罪。
剛腕、壊し屋などダーティーなイメージがある政界実力者なだけに、検察も、民主党も、そしてメディアも、「推定有罪」で小沢元代表を遇してはこなかったか。【瀬尾忠義】

■検察は

◇制度悪用の疑念ぬぐえず−−木谷明さん(元裁判官)
 裁判の過程で、小沢元代表の元秘書の衆院議員、石川知裕被告への再聴取で、田代政弘検事が虚偽の捜査報告書を作成し、検察審査会に提出したことが明らかになっている。
つまり検察は自らの手を汚さないで、検察審に元代表を強制起訴させたと見られても仕方がない事案だ。
検察審は、検察が提出した捜査報告書をウソだとは思わない。
もし、検察審が起訴議決すると検察側が見越していたとするならば悪質で、制度を悪用したと言える。
無罪判決は当然のことだろう。

 元代表に対する検察の対応は重大な人権侵害だ。
検察は自らのストーリーに沿った事実とは違う調書を作成することに抵抗感がなくなっているように感じられる。
地検の取り調べや強制起訴で、元代表は首相になるチャンスを失ったのかもしれず、政治生命を傷つけられたと言える。

以上転載おわり***********************