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伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
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「(福島原発事故の)放射能で14000人死亡―アメリカの医学雑誌」山本節子さんブログより

2012-01-14 08:13:52 | 放射能問題
環境ジャーナリスト 山本節子さんは海外の文献から福島原発事故の問題点を指摘している。

WONDERFUL WORLDより
下記転載します。

放射能で14000人死亡―アメリカの医学雑誌

 311からもう十ヶ月。フクシマで、また作業員が死亡したとのニュースが入っていますが、東電も政府もメディアも、「放射能は関係ない」「放射能で死んだ人は一人もいない」という恥知らずな態度をくずしていません。
 一方、アメリカでは昨年12月、フクシマの放射能汚染による死亡者を14000人とする推計が発表されました。
疫学者のジョセフ・マンガノと内科医・毒理学の専門家であるジャネット・シャーマンの両氏が医学雑誌『International Journal of Health Services』12月号に発表したもので、それによると、フクシマのメルトダウンから14週以内に(放射能の影響で)死亡したアメリカ人は約14000人。
これは1986年のチェルノブイリの事故後、17週以内に死亡者数16500人に匹敵する数字とのことです。
中でも、放射能の影響が最も強いいのは一歳以下の乳幼児。2010-2011春季の乳幼児死亡率は、それまでの14週の8.37%減少に比べ、1.8%上昇していました。

 アメリカでは、フクシマの事故からわずか六日後に、アメリカ大陸に放射性物質が到達したことが確認され、その後、アメリカ環境庁も大気、水、牛乳に、基準値の何百倍にも達する放射能を計測したのでした。
同じ時期、日本は「安全、大丈夫」の大合唱だったっけ。
 記事にはアメリカ各地に降った雨に含まれる、ヨード131の最高値も示されています(平常値は2ピコキューリー/リットル)

ボイズ、アイダホ州     390
カンサスシティ         200
ソルトレイクシティ      190
ジャクソンビル、フロリダ州  150
オリンピア、ワシントン州  125
ボストン、マサチューセッツ州  92

 「放射能と公共衛星プロジェクト」理事でもあるマンガノ氏は、「これはフクシマの健康影響について、科学雑誌に初めて発表された論文だ。
我々は(事故の影響を)とても心配している。
フクシマが日本と世界に及ぼす本当の影響を理解するために、今後も健康調査を続けなければならない。
そこで得られた発見は、現在進行中の議論――新たな原発を建てるかどうか、古い原発の稼動時期をどれくらいにするか――にとって、非常に重要な意味を持っている」と述べています。
 また西ミシガン大の副教授で、『チェルノブイリ―人と環境に対する災難の影響』の編著もあるジャネット・シャーマン博士は、「私たちの研究によれば、実際の死亡は18000を越えるだろう。
同じ時期(直前14週)に比べ、インフルエンザや肺炎による死亡が五倍にもなっているからだ。
全年齢で死亡率は増えているが、幼児への打撃が一番強い。
幼児は細胞分裂が活発で、免疫機構が未発達なため、放射性同位元素の(影響する)比率が大人より高いからだ」と述べています。
 アメリカ政府「疾病統御予防センター(CDC)」は、人口10万人を越える122の都市における死亡週報を出していますが、そこでも、フクシマの放射能がアメリカに到達した後の3月20日から6月25日までの14週における死亡率は、2010年同期に比べ4.46%増加しています。この時期以前の増加率は2.34%に過ぎず、そこから「余分な死」の14000をはじき出したようです。
まあ、日本では「笑っている人には放射能は来ない」とのたまうセンセイでも「放射能医学の専門家」で通りますから、きっとこういうリポートも完全に無視することでしょう。議員を動かして、論文を研究させるべきですが。
 出典はこちら→http://www.radiation.org.マンガノ博士とシャーマン博士の音声の説明、Q&Aも聞けます。・・・これを聞くと、少なくとも日本の魚は子どもには食べさせたくないと思いますね。2012.1.11
おわり