露の音 幽かな独り言

 
軌跡を見失わないよう
     追憶のよすがを
       記憶の欠片を遺したいのです

つれづれなるままに骨語り

2014-05-24 14:51:13 | 叙情


『死の帝国』

という大きな美術本を買ったのです

人骨で飾られた聖堂の写真集


昨年に訪れて感激したローマの

サンタ・マリア・デッラ・コンチェツィオーネ修道院

行ってみたいと願っているシチリア

サンタ・マリア・デッラ・パーチェ修道院

それらの写真も載っていることから買ったのですが


今まで知らなかったたくさんの骸骨堂が欧州各地にあると知り

行ってみたいところが増えてしまいました

特に惹かれるのが

ドイツのヴァルトザッセン聖堂

煌びやかな宝石で飾られた骸骨

チェコのセドレツ納骨堂

骨のシャンデリア


あまりに華々しいので

Memento mori の概念に相応しくないような

そんな気がしないでもないのですが

だからこそ一方で、純粋にその美しさを称賛したい

そう思うのです


日本で平然と骨を見る機会は中々ありませんから

少し悲しく思います

博物館でもあまり見ませんし…


骸骨堂だなんて贅沢は言いませんから

せめて頭蓋骨ひとつでもいいので

その美しさに見惚れたり

かつて生きた人間の一部であった骨を眺めながら

生と死を想うことができる場所が

日本にもあったらいいのにな…

と、とりとめもなく思うのでした


ですが現実には存在しないので

この写真集で我慢です

また、ヨーロッパに行きたいな~


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする