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仕事関係の話ですが・・・・・・
学者を目指す学生っつうのは金銭的には全く恵まれない職業なんだけれど、この仕事をする上での数少ない利点というか、楽しみのうちの一つに「学会にかこつけて先生の研究費で色々なところに行ける」というのがある。自分の場合、今までに出席した数少ない学会は滋賀とモントリオール(2回)だったので、旅行と言う面では面白くも何とも無かったのだけれど(ま、先生の予算で日本に帰れたのは大きかったけどな)、これから先は色々と期待したいところだ。
そんな折、うちの御大から「去年の夏に取ったデータ(「北の大地から」シリーズを参照)を発表する学会のことをそろそろ考えんといかんな」といわれた。さらに「この夏の学会*1はどうだ?二月が締め切りだけど間に合うと思うか?ちょっと考えておいてくれ」とも言われた。一応その場は「わかりました考えてみます」と言ったものの。。。
ごめんなさい、全然間に合わないと思います(参考情報)
というか、今年の学会はニューファンドランドで行われる。こんなことでもなければ絶対に訪れないような場所ではあるが、一昨年と去年(それぞれ別の学会)がモントリオール、そして今回の学会に行くとするとまたカナダ東部だ。正直、どっか別の場所に行きたい・・・・というわけで勝手ながらも「あらゆる手段を講じて「間に合わせない」ようにしなければ・・・」と密かにに心に決めた(最低)。
で、ここで「ニューファンドランドに行かないようにする」為には、何か別の学会を目標として提示しなければ交渉は成立しないわけであるので、自分に関係のある学会の開催予定を調べてみた。
まず、隔年開催の 光関係の学会 *2 が今年開催されるはずなので調べてみたら・・・・・
10月6日から10日まで、
イタリアはトスカーナ地方(Ciocco)にて
締め切りは6月1日
おぉ・・・ これはスゲェ・・・飯が美味そうだ・・・行きてぇな・・・
ただ、どうも片田舎でホテルを完全に借り上げての開催であるようなので、学会以外の自由度が低そうなのが気になる・・・・そして、この学会はちょっと怖い(脚注2参照)ので今年中の参加は可能ならば避けたい。
うーん、そうすると来年かぁ ・・・・えーっと学会、学会っと・・・・・・
1月25日から30日まで
フランスはニースにて
よし!これだ!冬っつうのが若干気になるが、どう考えてもこれがベストな選択肢だ。この学会に参加できるように全てを調整せねば。
開催が1月ということは、締め切りはその4か月前として今年の9月・・・・・っつうことは、今年の夏に取るデータでは絶対に間に合わないから去年の夏の分を使わねばならない・・・・・ したら・・・・やっぱり、この10月のトスカーナで去年のネタを発表してしまうとニースに行くことは不可能となる・・・・・
となると、トスカーナの締め切りである6月の時点ではデータはそろっていないけれど、ニースの締め切りの9月の時点では「ヨーロッパで開催される学会に出向く価値のある素晴らしい研究成果」が出ている状態にせねばならない。
「素晴らしい研究成果」をひねり出すためには、かなり気合を入れて仕事をしなければならないが、その仕事が速すぎてはいけない。。。。。ふむ、これから半年、北別府や東尾も真っ青なレベルで難しいコントロールを要求される仕事ぶりを発揮せねばならないようだが、
その苦労をする価値があるとみた
普段は全く無い研究に対する意欲も湧いてこようというものだ、フハハハ
ただ・・・・・ これはかなり難しいだろうなぁ・・・・達成の可能性は10-20%というところかな。
<脚注>
*1 自分たちの研究発表の場としては、去年の夏に出席したSILと並ぶ規模の学会。この学会が出している専門誌に論文が載ったらちょっと自慢できる。
*2 水の中での光の研究をしている人の集まりで、海洋学の人達が中心の学会。衛星による海洋の観測とかなんとか、水が光を吸収する度合いがどうとか・・・とりあえず、水の物理的な性質からものごとを見る人の集まり。生物の人たちと違って、色々と細かいことにうるさく、厳しい人たちが多い印象。そして、知っている人が少ないから行っても寂しい。
ちなみに私らフランス語圏のフェミニストが五年ぶりぐらいに結集する学会はなんとモロッコのカサブランカなんだよ。。。私は今のところは行かない予定。
どっか行きたい。。。行ってやる。場所は後日報告します。(フランス語圏)
そっちは、まぁ、無理せず落ち着いて行き先を探してくれぃ