城壁の街で : At The Walled City Blog

カナダ・ケベックシティ在住、ラヴァル大学院生の生活雑記
Université Laval, Québec City

Minolta Hi-Matic 7s その2

2008-03-10 | 雑記
さて、問題は抱えたままなんだけれど、既に書き上げてしまった記事がもったいないので、一応掲載。基本的に壊れる前に書いた記事に少しだけ書き足しています。

Hi-Matic 7s



さて、なにやらごちゃごちゃしたセットで届いた Hi-Matic 7s なんだけれど、肝心の本体を見た感じではどこにも問題はない。というか、外観があまりにもきれいで(キズ一つなかった)、レンズの曇りもカビも全くないので驚いた。シャッターも低速(1/8, 1/4)が若干遅すぎるような気がするけれど全速しっかり切れているし、絞りも適正に動いている。とりあえず、完全なマニュアル機としては問題なく使える様子。

さて、露出計とオート機構か・・・

っとまぁ、ここからの状況判断と修理の手順を事細かに書こうと思えばかけるけれど、多分誰も読まないだろうから結論だけ手短に書くと、


電池室から露出計につながっているリード線が液漏れによる腐食で外れていたので、レンズボードやら何やらをすべて外してリード線を露出させてからハンダ付けしたら動くようになりました。


ということになる。途中、レンズボードの取り外しにビビってコーヒーを飲みながら漠然とカメラを眺めていたり、半田ごてを買いにいったりしながら5時間くらいかかったか。露出計の動作を確認したときと、バラバラになったカメラをなんとか組み上げたときは、それはもう


嬉しかったですね


レンズボードを外したあたりから状況がかなり複雑になってしまい、最終的にきちんと元に戻せるかかなり心配だったので、ちゃんと動いたときは一人で大いに喜んだ。ガラクタ趣味全体にいえることだけれど、自分の手で直したものが動くようになるととても幸せな気分になる。



というわけで完動品となったジャンク品の Hi-Matic 7s だけれど、撮影の方法がけっこう面白いので説明してみようと思う。


これがファインダーをのぞいた映像(トイレとかが写っているのは無視してほしい)。右に出ているのが露出計部分で、この映像では「9」の位置に露出計の指針があるけれど、この針がさしているところが「最適露出」ということになる(この指針が光の強さによって動くのだけれど、フラフラとした動きがものすごく味があってイイ)。ちなみに、ファインダーの真ん中にあるオレンジの菱形がピント合わせ。その部分の2重像を合わせればピントがあう(この距離計が微妙に狂っている気がする。ま、追々調整しようと思う)。


で、鏡胴部分のシャッタースピードと絞りのリングをまわすとそれに合わせて小窓に出てくる数字が変わる(この写真では14になっている)、この数字を露出計の数字(EV値という)と合わせると最適露出で撮影できることになる。

ということで、撮影の手順は、一度ファインダーをのぞいてフレーミングしてからメーターを見て露出を確認、その値を元に鏡胴のリングをまわしてシャッタースピードと絞りを決定、んでもう一度ファインダーをのぞきながらシャッターを切る、という感じになる。

微妙にめんどくさいけれど、この程度ならなんとか許容できる範囲だしそれなりに楽しい。

というわけで、動くようになったこのカメラをクソ寒い中持ち歩いて撮った写真だけれど、すでに C Jam Photo の方にあげてあるのでそちらを参照してもらえばいいかと思う


実写速報


思った以上にしっかり写っていたので驚いた。とりあえず、しばらくの間はこのカメラをメインに使っていきたいと思う。




っと、ここまで書いて2本目のフィルムを撮っている最中にシャッターが切れなくなりました。前にも書いたけれど、工具がないから肝心のシャッターユニットまでたどり着けない状態です。

ま、ぼちぼち考えながらやります。



最新の画像もっと見る