城壁の街で : At The Walled City Blog

カナダ・ケベックシティ在住、ラヴァル大学院生の生活雑記
Université Laval, Québec City

Kitano Blue

2007-03-26 | 雑記
今日はまったく勉強がはかどらなかった。
まったく集中できず、ぼーっとした感じで一日を無駄にした。

元々、安定している人間ではないので、たった一日の空白を気に病むこともないのかもしれな。が、今の自分は異常な量の勉強及び作業をこなさなければならない状況下にあるので、この一日には非常に大きな損失に感じる。


「今日はなぜ集中できなかったのか?」

これの理由を、昨日見た一本の映画に求めてみたい。


知っている。

自ら犯した失態を他人や他の者になすりつけることが、「美しく潔い行い」ではないことは
むしろエレガンスからは遠く離れた「最低の生活態度」であると、承知はしている。

が、今回ばかりは許してほしい。



家の近所に好みのレンタルビデオ屋を発見した。

自分が好きなヨーロッパ系の濃い映画や、気合の入った日本映画などが散見されるビデオ屋である。映画館も併設されていて、そこでは日々訳のわからない映画をやっている。かなり素敵な場所と呼べるだろう。Columbia, Missouri で言うならば 9th street Video と RagTag Cinema Cafe が同じ場所にあると考えてもらえばいい。

そこで、以下の映画を借りた






えーと、



うー、





えーと、世界の北野様の御作品に対して、僭越ながらも私見を述べさして頂きますが、




京野ことみを脱がした以外に価値がない映画





としか思えない。



つか、まったく訳がわからなかったんですが?
良いんですかね?こんな映画を撮っても?

それとも、これは僕の映画鑑賞能力の問題ですかね?





何がやりたかったのだろう?


時間と空間のねじれの中での・・・ 云々?
鈴木清順的なカオスの美学?


それにしては、全体的に気合が入っていない・・・・・・


あの内容でも、映像や展開から製作者の表現に対する勢いとか、強い情熱を感じることが出来たのなら文句はなかったと思う。が、今回は製作者のエネルギーを感じなかったよな。

だから、すごい後味が悪いんだ。



いや、つか、久々ですよ後半40分近く早送りしたの














北野武の監督作品を時系列に並べると以下のようになるらしい。

その男、凶暴につき(1989年)
3-4×10月(1990年)
あの夏、いちばん静かな海。(1991年)
ソナチネ(1993年)
みんな~やってるか(1995年)(ビートたけし名義)
キッズ・リターン(1996年)
HANA-BI(1998年、前年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞)
菊次郎の夏(1999年)
BROTHER(2001年)
Dolls(2002年)
座頭市(2003年、同年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞)
TAKESHIS'(2005年)
監督・ばんざい!(2007年)


この中で、本当の意味で「力が宿っていた」作品ってキッズ・リターンまでな気がするんだけれど、それは僕だけなんですかね。当時の北野映画は触ったら切れそうな位の狂気が宿っていて、観た後にドキドキする感じだったのだけれど、Hanabi で賞を獲りに行ってまんまと金獅子を手に入れてからは、全然な気がするんですが・・・・

ぎりぎり許せるのは Dolls か・・・・・・・・・・・



自分なりに結構好きだった、その男、凶暴につき、あの夏、いちばん静かな海、ソナチネ、キッズ・リターンあたりの印象が強いから、北野武にはいちいち期待してしまうんだけれど、ここんところは・・・・・ひでえよな


観るたびにがっかりする。



もう、我慢がならないから一言だけ言わせてくれ、



枯れたんなら撮るな!


あんたは良いのかも知れんが、
期待して観るこっちは迷惑だ









あー、良い映画を観てぇ




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