診療報酬

診療報酬ってご存じですか???
医療行為の公的価格のことで、簡単に言えば治療費のことです。
ほぼ２年ごとに見直されるのですが、今回この４月からの改定案が答申されました。

ちなみに1点10円で換算されます。
たまに”どこどこの歯医者は高い!”という患者様がいらっしゃいますが、それはたくさん治療したからということでしょう。
診療報酬は日本全国同じです。

医科のことは新聞に詳しく出ていますが、歯科のことはほんの少し。
歯科は2.09％アップ。
たった２％ですが、上がったってことが画期的なことです（笑）
ちなみに初診料・再診料は上がりました。
初診料：178→218点
再診料：40→42点

でも、初診時に算定可能な歯科疾患指導管理料が引き下げになっていると言う仕組み。
どこかが上がればどこかが下がる。
結果あまり変わりなし。
アップと言いながら、へたすると下がる場合もあります。

患者さんにとっては点数が低い＝治療費が安いにこしたことはないでしょう。
しかし、我々開業医にとっては点数の引き下げは死活問題です。
保険診療は限界まで来ているのかもしれません。

歯科が上がったとはいえ、医科との格差はまだまだ。
初診料は歯科218点に対し医科は270点
再診料は歯科42点に対し医科は69点。
さらに、歯科医がひとりを治療する時間に比べ、医師（例えば内科医）がひとりを診る時間はかなり短いです。
つまり１日に診ることができる人数は医科の方がはるかに多いのが現状。
それなのに初診料も再診料の歯科は医科より低い。
同じ医療機関なのにこの差はなんなんだろう・・・

歯科医は余っていると言うけど、これではそのうち歯科医のなり手はなくなり、今の医科のような医師不足の予感。

われわれ一般開業医は、決められた診療報酬に基づき精一杯治療するのみです。

今後もっと現場を知り、さらに先を見た改訂を考えていただきたいものです。
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元気が出ますので...


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