Letters from nowhere

ライター斉藤恵美の日々の活動や掲載情報

星野道夫さんの言葉2

2012年01月06日 | 

「ヘレン、人生の中で一番大切なことって何?」
彼女は迷わず答えたものだ。
「友だちだよ」と・・・・。
僕はこの言葉を一生忘れないと思う。

                    星野道夫著「イニュニック[生命]」(新潮文庫)より


写真家、星野さんの著作のなかで、もっとも好きな文章


星野道夫さんの心に残る言葉

2012年01月05日 | 写真

 生きる者と死す者。有機物と無機物。その境とは一体どこにあるのだろう。目の前のスープをすすれば、極北の森に生きたムースの身体は、ゆっくりと僕の中にしみこんでゆく。その時、僕はムースになる。そして、ムースは人になる。
                     星野道夫「イニュニック[生命] アラスカの原野を旅する」(新潮文庫)

 今、アラスカで活躍された尊敬する写真家、星野道夫さんの本を読み返しています。星野さんの本には、表現はとてもシンプルだけど、心に残る深い言葉がたくさん散りばめられています。今日読んでいて印象に残った文章です。