Letters from nowhere

ライター斉藤恵美の日々の活動や掲載情報

「ひな型でつくる福祉防災計画」発行のお知らせ

2020年06月21日 | 


今年に入ってから編集のお手伝いをしてきた財団の2冊目の書籍が発行になりました。「ひな型でつくる福祉防災計画」は、高齢者等の福祉施設防災計画を作成する際の助けとなるような情報を豊富に掲載。

Rakutenブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/16360883/
アマゾン https://amzn.to/2YjLQit

これまでの災害では、せっかく命が助かってもその後の避難生活で亡くなってしまう高齢者や障害者などが多く、問題となってきました。そうしたことを防ぐためにも、福祉施設が災害の後も特別な配慮を必要とする人たちに対する対応を継続できるようになっている必要があります。

これから水害など災害が多くなる季節。今年はコロナの対応という難しい課題も加わるので、少しでも多くの福祉施設がしっかりとした防災計画を作成してくれることを願います。



星野道夫さんの言葉2

2012年01月06日 | 

「ヘレン、人生の中で一番大切なことって何?」
彼女は迷わず答えたものだ。
「友だちだよ」と・・・・。
僕はこの言葉を一生忘れないと思う。

                    星野道夫著「イニュニック[生命]」(新潮文庫)より


写真家、星野さんの著作のなかで、もっとも好きな文章


「王国への道―山田長政―」

2009年09月17日 | 
 先日の取材の関連資料として、遠藤周作の「王国への道」(新潮文庫)という小説を読みました。これは、江戸時代にタイのアユタヤで傭兵隊長として活躍した山田長政を主人公とした物語。
(現在、日本人俳優の大関正義さん主演で、映画の撮影が進行中)

 山田長政については、史実として分かっている部分は非常に少なく、遠藤周作が実在した人物とその時代を借りて、想像をふくらまし小説にしたもの。しかし、自分の野望の実現に情熱を燃やす長政と切支丹のペドロ岐部という二人の人物の生き方を鮮明に対比させて描いていて、とても興味深かった。久々にいい本に出合えた気分。

 8年前に初めてアユタヤを訪れたとき、日本人町の跡を取材しているのですが、その前にこの本を読んでおけばよかった! アユタヤにはそれ以来、行っていないので、久しぶりにこの世界遺産の町を訪ねたくなりました!! 誰か私をまたタイに派遣してくれないかなぁ

日野原先生の著作

2008年08月02日 | 
 先日、90歳を超えた現役医師、日野原重明さんの『生き方上手』(ユーリーグ)という本を読みました。ベストセラーになった本って、なんだか軽くて「これが?」みたいなものも多いですが、この本はたくさんの人に支持されたのがよく分かる。

 私が大好きな星野道夫さんの本もそうですが、心に残る素敵な言葉が随所に散りばめられている。星野さんの言葉をよくノートに書き出していたけど、今日は日野原先生の文章を一部、ここに記してみたいと思います。

一瞬が連なって一日となり、一年となり、一生となるのです。きのうと同じように過ごした今日であっても、きのうはきのうの一度きり、今日も一度きりの今日なのです。これほどかけがえのない今日を、失敗を恐れて無為に過ごすのは、あまりにもったいないではありませんか。(中略)今日一日を精一杯、激しく生きようではありませんか」

大宅壮一賞候補が決定

2008年03月24日 | 

 以前、このサイトで紹介した城戸久枝さんの『あの戦争から遠く離れて』(情報センター出版局)が、今年の大宅壮一賞の候補4作品のなかに選出されました。大宅賞といえば、各年のノンフィクション最高峰の作品に与えられる賞。

 城戸さんとは同じライターの親睦会に入っているのですが、知り合いの人の活躍はとても励みになりますね! 4月の最終選考で、受賞されることを祈ってます。

追記 4月7日に行われた最終選考で、城戸さんの作品が平成20年度の大宅賞を見事、受賞されました! カッコイイぞ! 皆さんも、読んでみてね。

A Fortune-Teller Told Me

2007年11月13日 | 

 9月にクアラルンプールの空港で買った本を読み始めました。ドイツの「ディア・シュピーゲル」誌アジア特派員を務めていたティッチアーノ・テルッツァーニ氏のアジアに関する本A Fortune-Teller Told Me

 買っても少し読んで放ってしまう本もあるけど、これは「当たり」の予感。著者はジャーナリストとして政治状況などにも触れつつ、アジアの文化的な側面にも興味を持って書いているところがおもしろい。

 いい本や映画などに出会えると、ちょっと元気になりますね。

『アラビアのバフェット』書評掲載

2007年10月18日 | 

 7月29日の日記で紹介した友人の翻訳書「アラビアのバフェット」塩野未佳訳・パンローリング社刊)の書評が、月曜発売の週刊東洋経済に掲載されています。これまであまり知られることのなかったアラブ世界の投資家の実像が描かれている本。興味のある皆さん、読んでみてね。
 みんな、がんばってるなぁ。

朝日と日経新聞の書評欄にも掲載されました。

「あの戦争から遠く離れて」

2007年09月30日 | 

 今日は、同じライターの親睦会に入っている城戸久枝さんの出版記念パーティーに出席。これは、中国残留孤児の父の人生を娘である城戸さんが、10年の時をかけて取材したノンフィクションの力作。8月中旬の発売後、朝日、読売、週刊文春をはじめマスコミ各紙で取り上げられ、アマゾンのトップセラー・ノンフィクション部門でも、上位にランキングされています。私も読み出したらとまらなくなり、連休に一気に読んでしまいました。

  あの戦争から遠く離れて」 城戸久枝著 
  情報センター出版局(1600円)

 とてもいい本なので、皆さんも本屋さんで手にしてみて下さい。

サウジの王子の伝記

2007年07月29日 | 
 翻訳者の友人の4冊目の訳書が、8月に出版されます。

アラビアのバフェット 
  "世界第5位の富豪" アルワリード王子の投資手法』

         リズ・カーン著 塩野未佳訳 (定価1,890円)

 シティグループやフォーシーズンズなど有名企業をサポートする事業家、米最大の外国人投資家であるサウジの王子の半生を綴っています。パンローリング社から8月15日発売。


海外で手に入れた本

2007年07月02日 | 
 今、シンガポールの空港で買った"The Namesake"という本を読んでいます。インド系アメリカ人の半生を描いた物話で、映画化された話題作。(偶然、この映画を帰りの飛行機でやっていたので見てしまった)。作者は、ピュリッツァー賞を受賞したJhumpa Lahiriというインド系の女性作家です。

 海外に行くとよく、本屋に寄って本を買って帰るのだけど、これまでおもしろかったのは、香港の空港で手に入れた"Letters from Thailand"。これは、中国から成功を夢見て、タイに移住した男性の話。
 とてもエキゾチックなストーリーを期待していたら、親子の関係や世代間の価値観の相違など、「こういったものは、国が違っても万国共通なのだなぁ」というのが、かえって意外でおもしろかった。

 それから、バンコクで買った"Comtemporary Thai"というインテリアのビジュアル本。オリエンタル・ムードに溢れたセンスのいいインテリアを写真で紹介していて、見る度にため息ついてます。今は、アマゾンでも買えるので、興味のある人は読んでみて。

追伸 この間、ノースウェストでシンガポールに行ったら、エコノミー・クラスなのに、映画がオン・デマンドで見れて、驚いた。(席をたっている間など、ビデオのように一時停止して、戻ったらまた再開できるのです)。映画の種類もすごくたくさんあって、よりどりみどりでした。

友人の出した翻訳書

2005年10月30日 | 

 編集やライターの仕事をする以前、長いこと翻訳の仕事をしてました。そのときの目標は、ノンフィクションの本を訳すこと。その頃、一緒に仕事をした仲間で最近、そういう夢を実現させた人がいます。

タイトルは狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚考に走るのか
      チャールズ・マッケイ著 パンローリング刊
      訳 塩野未佳さん

 狂った投機熱から聖遺物崇拝まで、集団妄想にまつわるテーマを扱っていて、150年間も世界でベストセラーとなっていた本。その待望の日本語版です。投資の専門書を数多く出すパンローリングの本ですが、投資に興味のある人以外も楽しめます。

 私の今の夢は、写真と文章を組み合わせた本を出すこと。友人の活動から刺激を受けて、目標に向けて少しずつ前身していけたらいいんだけど・・。