Letters from nowhere

ライター斉藤恵美の日々の活動や掲載情報

三丁目の夕日

2006年06月03日 | 近況
 仕事がひと段落して、ほっと一息。そこで、忙しいときには書けなかった最近の出来事を少し。
 この間、前からいいと噂を聞いていたALWAYS 三丁目の夕日を観てきました。昭和30年代が舞台になっているだけあって、来ている人は当時を知っている団塊の世代の人々が多かった。

 セットが実によくできていて、オープニングで町の様子が映ったとたん、なぜかじ~んとくるものがありました。特に子どもがかわいくて、映画館中みんな泣いていた。日本アカデミー賞を12部門もとったというけど、それだけ受賞したのもよく分かる。今月DVD化されるそうなので、興味のある人はそちらをどうぞ。

 同じくこの時代を舞台にしている佐賀のがばいばあちゃん』(徳間文庫)という本も読みました。これは戦後、貧乏のどん底にありながら、明るくたくましく生きた女性の話で、漫才師の島田洋七が子どもの頃預けられていた佐賀のおばあさんのことを書いています。映画化されて、今日から上映されるそう。

 どちらを観て(読んで)も思ったのは、当時の日本人って今よりずっと濃密な人間関係を持っていたということ。思いっきり笑って泣いて、けんかして。そして、人を思いやる日本人の美徳が生きていた気がする。今、昭和30年代がブームになるというのも、そういったことへの郷愁もあるんでは。

 特に「がばいばあちゃん」(「がばい」は佐賀弁ですごいという意味)の話は、疲れたときに元気をもらえるので、シリーズの本も続けて読もうと思います。

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