常なる忠誠

LEATHERNECK FAN別館または史跡巡りな話

小竹貝塚

2010-09-27 00:50:19 | 史跡
 小竹貝塚は呉羽山丘陵の北端部に位置する日本海側最大級の貝塚(東西120メートル。南北190メートル)。縄文時代前期の貝塚で、東へ800メートル行った場所に同じ放生津潟にあった蜆ヶ森貝塚、更に東へ進むと北代縄文遺跡があり、更に東へ進むと富山県内において第2位の規模を持つ百塚古墳群がある。
 貝層はヤマトシジミが主体で海洋性の貝類は僅か。
 現在、発掘調査が行われ、昨年は竪穴住居10棟が発見。今年は6月に2.5メートルの層から13体。更にその下の層から60体の人骨が発見された。状態は良く、一度、埋葬した後に新たに埋葬し直した形跡もあったという。

 特に貝塚としての痕跡が残っているわけではなく、説明板があるのみ。一帯は田園地で、背後は住宅地。場所はわかりにくいが、車で行くことは可能である。



 発掘は、12月24日まで。色々と発見されているので延期された。



 発掘調査をされているC地区。写真奥で土器などの廃棄物。手前で石斧を持った屈葬人骨が発見されている。



 多数の人骨が発見されたB地区。奥から半ばまでが墓域。



 人骨の発見された墓域。


 早い話が、北陸新幹線のルートにあるから発掘調査をしているわけで。
 一年後(2011年9月10日)に撮影した小竹貝塚。




より大きな地図で 小竹貝塚 を表示
10月14日追記
 14日に縄文時代前期の埋葬された人骨71体(身体を屈めたもの44、伸ばしているもの1、埋葬不明26)が発見されたと発表あり。
 同時期としては日本国内最多。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿