不均衡な均衡

先週末は久しぶりにゆっくりした。病院に行く為、学校を休んだからである。学校に行かないのと聞かれたときの対応が、塾を休む子の様だと笑われた。

唐突ではあるが、美味しい豆腐屋が近所に無いと言う事は、哀しい事だ。この地に越してきて、そのことは不満の一つである。近所で豆腐屋を見つけるたびに試してみるのだが気に入るものが見つからない。先週末は、昔住んでいた所まで、買いに行った。

値段が高ければ美味しいのか？デパート等の高級豆腐も試してみたが、心が動かないものが多い。きっと材料だけでなく作り方に、その秘訣があるのであろう。私は件の店の150円のオボロ豆腐が一番好きだ。儚い口当たりの中に柔らかな豆の味が宿っている。夏にはもってこいのつまみとなる。

この日、私は好きなものを買い漁った。煎餅、焼き鳥。どれもどこにでもあるものなのだが、私にとっては特別なものなのだ。

グルメではない私ではあるが、美味しいものが食べたい。いつもそう考えているのである。何故か最近は美味しいものが少なくなった。そう感じるのは歳のせいかもしれない。