ポコアポコヤ

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「からだの美 」小川 洋子

2023-08-02 | 小説・漫画他
『文藝春秋』2020年9月号~2021年12月号に掲載された短い話集め。

小川さんらしい視点で書かれた短編、3つ★
この中で驚いたのが、カタツムリのお話。ナメクジってカタツムリの進化系だなんて。逆だと思っていました。
あと、パトリシア・ハイミス(太陽がいっぱいなどの小説家)は300匹くらいペットとして飼っていて、イギリスからフランスに引っ越す時に生きたカタツムリの持ち込みが禁止されていたので、数匹づつ乳房の下に隠して移動を繰り返したんだそうです。ぎゃーー。

現在一番その分野で注目されているスター、大谷、羽生、藤井聡太じゃ無い人を取り上げてるんですね。小川さんらしいな・・とちょっと思ったり。
これが30年前だったら(大谷、藤井君は産まれてない?)どのスター選手について書いていたんだろう。

外野手の肩 (イチロー)
ミュージカル俳優の声 (福井晶一)
棋士の中指 (羽生善治)
ゴリラの背中 
バレリーナの爪先 (ウリヤーナ・ロパートキナ)
卓球選手の視線 (石川佳純)
フィギュアスケーターの首 (高橋大輔)
ハダカデバネズミの皮膚 
力士のふくらはぎ (初代貴ノ花)
シロナガスクジラの骨 
文楽人形遣いの腕 
ボート選手の太もも 
ハードル選手の足の裏 (劉翔)
レース編みをする人の指先 
カタツムリの殻 
赤ん坊の握りこぶし 

からだの美  2023/3/ 小川洋子

小川さんといえば、アニメーターの山村浩二さんと
「耳に棲むもの」
という作品を最近作ったそうで、脚本を小川さんが担当されたそうです。
短い動画みたいですが、いつか見てみたいな。
面白そう。

小川洋子原作、山村浩二監督のVRアニメーション『耳に棲むもの』完成

小川洋子原作、山村浩二監督のVRアニメーション『耳に棲むもの』完成

株式会社講談社のプレスリリース(2023年7月5日 19時00分)小川洋子原作、山村浩二監督のVRアニメーション『耳に棲むもの』完成

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小川洋子「からだの美」
「掌に眠る舞台」遠慮深いうたた寝「そこに工場があるかぎり」「科学の扉をノックする」「アンネ・フランクの記憶」「密やかな結晶」「小箱」「約束された移動」「あとは切手を、一枚貼るだけ」「口笛の上手な白雪姫」「シュガータイム」「不時着する流星たち」「琥珀のまたたき」「注文の多い注文書」「いつも彼らはどこかに」「ことり」「とにかく散歩いたしましょう」 感想「最果てアーケード」「余白の愛」小川洋子刺繍をする少女人質の朗読会妄想気分原稿零枚日記」「ホテル・アイリス」「まぶた」「やさしい訴え」「カラーひよことコーヒー豆」小川洋子の偏愛短篇箱猫を抱いて象と泳ぐ 「偶然の祝福」「博士の本棚」感想妊娠カレンダー、貴婦人Aの蘇生、寡黙な死骸 みだらな弔い 薬指の標本 5つ☆ +ブラフマンの埋葬 「おとぎ話の忘れ物」と、「凍りついた香り」、「海」 「ミーナの行進」「完璧な病室・冷めない紅茶」感想
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