トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

香港から戻されたヴィッキー その後。

2011-12-20 21:23:32 | 日記
今日のパムッカレ

3ヶ月ほど前にトルコ人男が香港から一頭の犬を連れてやってきた。
http://blog.goo.ne.jp/lamukonolokanta/e/bcccab8146be0bab5b786828309da512
その犬の名前はヴィッキー。5歳のときにトルコ、ボドゥルムから
香港在住のトルコ人男と中国人妻に引き取られ、香港に渡った。

それから、5年。彼らは吼えてばかりのヴィッキーが手に負えなくなり
殺処分の無い、トルコに戻しに来たのだ。そもそも、5年前、
自己満足的同情からヴィッキーをトルコから連れ出したこと自体、
私は呆れていたのに、今度はヴィッキーが香港生活に馴染めないからって
戻しにきやがったのだ

普通に考えて、香港とトルコ、トルコ生まれの犬にとって
どっちが幸せか?決まっているでしょ?
香港で農場でも経営しているわけじゃあるまいし、
猫の額ほどの庭と、トルコ屈指のリゾート地、ボドゥルムで
自由に闊歩出来る環境とどっちがいいですか????

と、3ヶ月前、トルコ男にギャンギャン言ってやったのさ。
そのトルコ男、オヤジ(私の夫のこと)に誰か引受人を探してくれって
依頼してきたの。(てめーで、探せよ!)

オヤジ、ノーと言えないの。何でもOKOK
で、オヤジ、パムッカレ村のある人に犬を託したの。
私は「私が引き取る!」と、言ってあげられなかったことを
もの凄い悔やんだんです。自分だけがヴィッキーを幸せにできると
思い込んでいたわけだわ。

トルコに戻された初日のヴィッキー。もう不安いっぱいでオロオロしていた。


数日後、オヤジが託したオッサンのところに、様子を見に行ったら、
繋がれたままのヴィッキー。彼女は私が撫ぜると、涙を流したの
私は生まれて初めて、犬の涙って見たわ。
うちに帰ってから、オヤジにヴィッキーは私が面倒見ると、懇願したら、
もうオッサンがえらくヴィッキーを気に入っているから無理だと言われた。

それから数ヶ月、その間、私はヴィッキーに敢えて会わないようにした。
ところが、先日、ヴィッキーの家は青空市場に近いのだけれど、
そこで、ヴィッキーが意気揚々とし、飼い主のオッサンと一緒にノーリードで
歩いている姿を目撃。

オッサン、ヴィッキーは賢い娘だよ、本当にいい子だよ、と自慢げに自信満々に
語ってくれた。その話しっぷりにヴィッキーとの信頼関係は構築されたと読んだ。
なんといってもヴィッキーが生き生きして、まるで別犬のようだったんだもの。


昨日のヴィッキー

もう10歳のおばあちゃんだけれど、何か若返ったような顔していない??

あの、オッサン、なかなかやるな。農業や貸しアパートで生計を立てているんだけれど、
トラクターを転売して儲けるなど、なかなかのやり手。

実はヴィッキーの前にチャーリーというメス犬が我が家をうろうろして、
ケントのご飯を盗み食いするなど
悪さをしていたのだけれど、その犬をオヤジはオッサンに託したのだ。
オヤジ、あのオッサンを勝手に犬シェルターにしているみたいだな

いずれも最初の2週間はトイレ、散歩以外は鎖で繋げておいて、
ここがお前の家なんだよと認識させるらしい。
なので、今はチャーリーもヴィッキーもノーリードで
敷地以外を徘徊することはないとのこと。

ヴィッキーは2度も飼い主に捨てられちゃった。
5年も香港で過ごしてしまったけれど、今トルコで
幸せに過ごしている。ヴィッキーの寝床には2枚重ねの敷物があった。
ヴィッキー、ちょっと遅い春だけれど、長生きしてこれまでの10年を
取り戻して欲しい。

日本から今年最後の物資が届きました!

ティッシュの箱詰めじゃなくて~

爪きりを頼んであったのですが、なんと入っていたのが、足用だった
おっか~

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