arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

XYZマーダーズ

2005年01月18日 | 映画
サム・ライミの実写版オリジナルアメコミの世界

XYZマーダーズ(XYZ Murders)
1985(米)
監督 サム・ライミ
脚本 コーエン兄弟
出演 ブルース・キャンベル ブライオン・ジェームズ ポール・L・スミス

「クリープショー」と同時公開で「死霊のはらわた」で日本では強烈なデビューを飾ったサム・ライミ監督の第二作目。

ポスターのコピーに「侍・Me!」と書いてありタイトルの「XYZマーダーズ」もアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」のもじりというどっからどうみてもコメディなのだが何故か公開当初は皆「ホラー」だと勘違いしていたので酷評が多かった。

内容としては巻き込まれ型ドタバタコメディでサム・ライミらしいスピード感とダサさが上手く合わさっていてB級漫画なイメージを作っていた
同時公開された「クリープショー」もその路線だったが「XYZマーダーズ」のほうが成功していたと思う。

なかでもブライオン・ジェームズ(ブレードランナーのレプリカント)とポール・L・スミス(実写版ポパイのプルート)が演じる二人組の殺し屋の怪演ぶりは強烈でコミックから抜け出たような勢いがある。

アメリカの安いコミックは自分が見た奴は映画のパロディや強烈な色彩感覚とお約束で構成されていた。
この映画はそのセンスを余すことなく再現していて原作のコミックがあるのではないか?と思うほど漫画チックだ。
全てのキャラが上手くデフォルメされていてブルース・キャンベルは良い味を出す脇役になっていた。
閉幕寸前の遊びも好ましく自分は今でもたまにひっぱりだして見てしまう。

このドタバタのあと「ダークマン」や「キャプテンスーパーマーケット」「クイック&デッド」とアメコミ色が続き「シンプルプラン」や「ギフト」とストーリ重視がきて「スパイダーマン」に繋がっていると思う

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