arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

逆境ナイン

2006年02月17日 | 映画
熱不足

逆境ナイン
http://www.gk9.jp/

≪ストーリー≫
全力学園の弱小野球部は校長から廃部勧告を受けた。しかしこれに対しキャプテンの不屈闘志は、無謀にも甲子園出場を宣言してしまう。そして彼のペースに釣られ猛練習に励む野球部員たち。そんな彼らの前に監督として社会科の新任教師・榊原が現われる。だが、彼は野球について全くのド素人で、これは校長が突きつけた更なる逆境だった…


原作は島本和彦のコミックス。
自分は学生時代に『炎の転校生』や『風の戦士ダン』を読んで過ごし、独特の暑苦しさと紙一重の熱血・根性・努力に裏づけされたいっちゃった笑いが好みであった。
今も『燃えよペン』やこの『逆境ナイン』等作風に揺るぎが無い作者だと思う。

作者本人も某書店のサイン会で『仮面ライダー』のテーマで入店してくる程の人なので今回の藤岡弘、の配役、全力学園校長はある意味納得の配役だった。

映画の感想はというと自分的には熱不足。
『逆境』というキーワードに対して撥ね返す熱量や男臭さが不足気味かと思う。
過剰に青春して熱血して号泣して発汗するからこそでる笑いという部分が薄く非常にライトなコメディになってしまった気がして最後までゆるく進行したと思う。

あと自分の好みでは役者に男臭さを感じられるのが藤岡弘、だけだったのも痛い。
主人公の玉山鉄二にしても監督役のココリコ田中にしても肩幅が狭く腕組みのポーズがさまになっていないのも男臭さの薄さの一つかもしれない。
いま、腕組みが似合う役者は軍服が似合う役者並に少ないが。

それとVFXの種類がこの映画に限らず最近はチャウ・シンチーを意識し過ぎじゃないかと思う。 それぞれの素材にあったものか監督独自の妙技をみせて貰わないとどうしても笑いの形の一つに「チャウ・シンチー系」に分類され損。
いくら面白くても本家ではないので真似にしかみえないのも自分は苦手。

あと同じ島本作品で全力学園サッカー部の熱い漫画「男の一枚 レッドカード」があるのだからラクビーからサッカーに変更して欲しくは無かった。

凄く悪いわけではないが別段この映画ならではのいいものもない。

解説者・炎尾燃で登場した島本先生はこの演出でよかったのだろうか?


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2 コメント

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薄味でしたが (ningyo)
2006-02-20 19:31:50
原作知らずの私には、

つまらないわけではないけれど薄味に見えました。

藤岡弘氏の濃さが似つかわしいお話なのですね。
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厳しくいうと (arudenteな米)
2006-02-20 22:31:42
・ ningyo 様



ギャグがうわっつらだけなぞっている感が強いです。下味つけないから馴染まないというか。
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