ドン・コスカレリ監督の不思議ホラー
ブバホテップ(Bubba ho-tep)
2003(米)
http://www.bubbahotep.com/
思春期の少年をホラーにした「ファンタズム」を撮ったドン・コスカレリが製作したコメディホラー…だと思う。
昔、エルビス・プレスリーのそっくりさんと入れ替わった本物のエルビスが実は死んでいなくて政府の陰謀で肌を黒くされて隠匿されているJ・F・ケネディと人間の魂を吸って動くエジプトのミイラと対決するホラー。
エルビスである事に疲れたエルビスがそっくりさんと入れ替わり暮らしていたがそっくりさんショーの舞台の事故で腰を負傷したまま老人ホームにいる。
彼の事を本当にエルビスだと思う人は皆無でそのただ希望も無く生きている状態で起こった老人ホームでの連続不審死事件。その謎を自称J・F・ケネディと解き明かすのだが…
困った事にエルビスを演じるブルース・キャンベルは特殊メイクをしているが自分にはとてもエルビスには見えなかった。
アメリカ映画ではよくエルビス・プレスリーネタが使われるがそれだけスターだったって事なのだろうがこの話はエルビスである事にまったく意味が無くケネディもケネディである必要も無い。
老人の寂しさが描かれてはいるというかまともな老人は出てこない。
自分がローン・レンジャーだと思いこんでいる爺やボケて窃盗癖のある老婆、
そもそもエルビスもケネディも自分が主張しているだけで本当に本人かどうか怪しい。
ミイラも川に落ちて水分吸って蘇ったとか微妙な説明はしていてコスカレリ独特の色が固まったような色と重い画面作りで深々淡々と進むが怖さに結びつくものがなくホラーとして怖い部分はほぼ皆無といってもいい。
ではコメディとしてどうかというとやはりコスカレリ独特のローテンションなけだるさの漂う演出で面白そうな事や不真面目な事、妄想を大真面目に語っているのだがコメディには全く見えない。
はっきりいってしまえば人に薦めるほど面白いところはない。
低予算作品の良い所を探す自分ですら滅多に言わないが繰り返す
面白くない 素晴らしいほどに。
自分が観終った後なにを観たかすら怪しくなりこれこそ幻想と不条理の「ファンタズム」を作った監督らしいといえばらしいのだがネタ自体はTV番組で2時間枠のオムニバスの中の1本なら納得はいくが単品だとちょい厳しい。
老人の悲しみだけが残った怪作ともいえる(?)
ブルース・キャンベルもなんでこんな映画に出たのだかまったくわからない。
プレスリーがやりたいだけだったんだろうか?
この映画を全部観た自分が一番不条理でこの映画の感想書いている自分が一番酔狂なのかもしれない
2006年3月追記
トルネード・フィルムが「プレスリーVSミイラ男」のタイトルで上映するみたいだ。
http://www.tornadofilm.jp/lineup/archives/2006/05/vs.html
ブバホテップ(Bubba ho-tep)
2003(米)
http://www.bubbahotep.com/
思春期の少年をホラーにした「ファンタズム」を撮ったドン・コスカレリが製作したコメディホラー…だと思う。
昔、エルビス・プレスリーのそっくりさんと入れ替わった本物のエルビスが実は死んでいなくて政府の陰謀で肌を黒くされて隠匿されているJ・F・ケネディと人間の魂を吸って動くエジプトのミイラと対決するホラー。
エルビスである事に疲れたエルビスがそっくりさんと入れ替わり暮らしていたがそっくりさんショーの舞台の事故で腰を負傷したまま老人ホームにいる。
彼の事を本当にエルビスだと思う人は皆無でそのただ希望も無く生きている状態で起こった老人ホームでの連続不審死事件。その謎を自称J・F・ケネディと解き明かすのだが…
困った事にエルビスを演じるブルース・キャンベルは特殊メイクをしているが自分にはとてもエルビスには見えなかった。
アメリカ映画ではよくエルビス・プレスリーネタが使われるがそれだけスターだったって事なのだろうがこの話はエルビスである事にまったく意味が無くケネディもケネディである必要も無い。
老人の寂しさが描かれてはいるというかまともな老人は出てこない。
自分がローン・レンジャーだと思いこんでいる爺やボケて窃盗癖のある老婆、
そもそもエルビスもケネディも自分が主張しているだけで本当に本人かどうか怪しい。
ミイラも川に落ちて水分吸って蘇ったとか微妙な説明はしていてコスカレリ独特の色が固まったような色と重い画面作りで深々淡々と進むが怖さに結びつくものがなくホラーとして怖い部分はほぼ皆無といってもいい。
ではコメディとしてどうかというとやはりコスカレリ独特のローテンションなけだるさの漂う演出で面白そうな事や不真面目な事、妄想を大真面目に語っているのだがコメディには全く見えない。
はっきりいってしまえば人に薦めるほど面白いところはない。
低予算作品の良い所を探す自分ですら滅多に言わないが繰り返す
面白くない 素晴らしいほどに。
自分が観終った後なにを観たかすら怪しくなりこれこそ幻想と不条理の「ファンタズム」を作った監督らしいといえばらしいのだがネタ自体はTV番組で2時間枠のオムニバスの中の1本なら納得はいくが単品だとちょい厳しい。
老人の悲しみだけが残った怪作ともいえる(?)
ブルース・キャンベルもなんでこんな映画に出たのだかまったくわからない。
プレスリーがやりたいだけだったんだろうか?
この映画を全部観た自分が一番不条理でこの映画の感想書いている自分が一番酔狂なのかもしれない
2006年3月追記
トルネード・フィルムが「プレスリーVSミイラ男」のタイトルで上映するみたいだ。
http://www.tornadofilm.jp/lineup/archives/2006/05/vs.html
そうですね。 そうゆう気分だったのでしょう。
ふふふ・・・バッサリですね☆
>老人の悲しみだけが残った怪作ともいえる
でも、この作品じゃ仕方がないかなあ・・・。
もう少し面白いと思って期待してしまったんですよね、あまりにフレコミが良くて。
やっぱりコメディであるなら、ちゃんとバカでないといけませんね
ブルース・キャンベルもコスカレリも嫌いでないので一応鑑賞でした
「コメディの馬鹿さ不足」より作ってる人間が馬鹿を真面目に演出していないで淡々と不真面目なのがマイナスでしたね。
低予算の番組だったら「あぁ…」なのですが
映画作品としては練りこみと情熱が不足すぎでした。
現実のつまんない自分であることを拒否した男たちの
死に場所探しみたいに見えました。ブルース・キャンベルは私にはプレスリーのお化けふうには、ピタリはまって見えました。
最近時代物の固め読みしていて、死に所を求める男たちに泣いていたのが反映したのかもしれません。テレビで見る新撰組はうんざりですが、本はやっぱりいいです。
お返事がすっかり遅れて申し訳ないです。
盛りあがりとかは皆無な監督なのですがメリハリが少し欲しかった気がします。