甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

パンドミー 大丸梅田!

2022年01月11日 21時49分59秒 | わたしたち、家族

 そんな趣味を持てたの、いつ頃だったでしょうか。たぶん、1986~1989年頃の楽しみだったでしょうか。

 お仕事の帰りに、小遣いもあまりないのに、変に気取って大丸梅田店の地下に行き、そこのこじゃれた(堅実な?)お店の、時間限定の食パンを半分買うことがありました。

 今ネットで見てみたら300いくらで、そんなに値上がりしていないなと思うんですけど、今は、田舎にでも500円、1,000円する食パンの波が来ていて、そんなの邪道だ。ただ甘いだけだろ! とか、わざとらしくバターを入れたとかで高値を付けたんだろ! とか、絶対に買わないから、いい加減なことを言って、見向きもしないことにしていますけど、実はおいしい食パンというのは憧れです。

 おいしい食パンは、バターをつけなくても食べられるし、マーガリンが安物でももう許してくれる。極端なことを言うと、焼かなくても、何も付けなくても、そのままでも食べられてしまう、そういうものがあります。

 たぶん、結婚したての時に、奮発して、清水の舞台から飛び降りるような気分で、大丸さんで食パンを買った時、家では奥さんが「あら、ステキな香り」とか言いながら、少しつまみ食いしたりするのを、うちの奥さんもお茶目だなとか思いつつ、そんなつまらないことで幸せを感じるような、そんなこともありました。

 彼女は、昔からそんなに食パンを好んで食べる人ではないので、いい香りのものを少しだけ食べてみた、というところだったのかなぁ。

 そんなことがうれしかったなんて、まあ、新婚でもあったわけですか、遠い昔ですね。

 そんなこんな、時々はゴハンに浮気したこともあったけれど、私はずっと朝に関していうと、トーストだったんではなかったかな。(ひょっとして記憶ミスかもしれなくて、自分の都合のいいように記憶を組み換えてるかもしれないですけど……)

 というんで、朝は食パンを食べているということですね?

 はい、でも、生意気に好みがあるんです。近ごろはY社さんがスーパーなどで幅をきかせていて、大々的に陳列されている。ここのパンでなければパンにあらずみたいな、「おごれる平家」みたいな勢いです。まあ、自然と大きくなったのだとは思うんですけど……。

 でも、そのY社さんに負けないで、地道にコツコツとパンを出しているS社さん、「ふっくらふくらのS社パン」というコマーシャルのパン屋さんです。名古屋が本拠地なんだろうか。

 ここの青い色のパッケージのパンは好きなんですけど、うちの奥さんときたら、「お父さんは6枚切り」と決めているのか、うすく切られたパンを買ってくれます。

 そうじゃないんだよ。もう少しだけ厚い5枚切りにして欲しいんだけど、(近ごろは思ってても何にも言わないでブログに書くだけが多いから、本当ならちゃんと言えばいいんだけど、自分から5枚切りを買ってというのは何だか言えない。どうしてなんだろう? 6枚切り帝王に5枚切りにするなと脅迫されているわけではないんだけど、実は5枚切りが心の奥底で好き?! よくわかんないですね)でも、「いいや、6枚切り食べよう」って、毎日食べています。

 あれ、うちの家族は食パン食べないの?

 そうだった。誰も食パンなんか食べないんだった! ということは、6枚切りパックということは1週間ずっと同じ袋から出して、1枚だけ焼いて朝食べて、そういうのをずっと続けなきゃいけないということだった。

 味も落ちるということもあるけど、たぶん、モチベーションというのか、「また、いつもの袋から、たった1枚食べるために、モソモソとパンを取り出して、おいしくなさそうに食べているよ」と、そういう自分の姿が見えるでしょうか。そう考えただけで、グッタリするんです。

 そう、奥さんが6枚切りを買ってきてくれると、オヤジの朝のエサみたいな気分になって、そのパックを見ただけで落ち込んでしまうんでした。

 今となっては、80年代にドキドキしながらパンを買ったという喜びも何もかもなくなって、エサを食べる哀れなハゲ犬になった気分になります。

 そんなんがイヤだから、3枚切りパックを自分で買うような反逆行為に出るんですけど、根気と時間がないから、すぐまた奥さんが買ってくれる6枚切りを有り難くいただくことになったりします。

 もうどうだっていいや。しばらくは朝にパンを食べていよう。もっとリラックスして朝ごはんに2時間かけるとか、そんな贅沢をしてみたいです。

 そんなことしてたら、たまに土日はそうすることもあるけど、そうなると、あまりにスローペースで、どこにも行けなくなって、気づいたら夕方になるということもあるし、何が幸せで、何が贅沢なのか、わからなくなります。

 好きなように食べよう! なるべく朝はゆったりしよう! 心臓が弱いから、毎日を穏やかに過ごそう! そんなこんな、つまらない食パンのことでした。


 それで、1970年の大阪万博に、メイン会場から少し離れたところにフジパンロボット館というのがあって、確かそこにも行かせてもらったと思うんだけど、ただのパン屋さんなのに、万博に出展するなんて、フジパンはあの時頑張ってたんだな、と思うんですけど、今三重県に住んでいる私は、フジパンに出会うチャンスはありません。そりゃ、50年の歳月がありましたからね。フジパンさんは今どうしているのかな?


 それで、ついさっき、奥さんから「五枚切りにして、とはっきり言えばいいと思います。口に出して伝える努力をしましょう。」と言われてしまった。

 ああ、その通り。でも、現実ではことばが形にならないんです。どうしたことか、いや、努力不足なだけでしょうね。 

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