甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

弥縫と拡綻

2024年01月20日 08時21分42秒 | 私たちの社会・世界

 「弥縫(びほう)」という言葉があります。「弥」は「満(完全にする)」という意味で、完全にしてつくろう(繕う)。「縫」と合わせて、失敗・欠点などをとりつくろって、一時的に間に合わせること、という意味になりますね。だから、メモとして書きとめたものを「弥縫録」なんて名前を付けたりするようです。

 ほころび(綻び)を繕うことではなかったんですね。ただの間に合わせという意味だった。今の政府の対応は、裏金体質を生むのは派閥があるためだから(卵が先か、利益が先だ!)、それらを解体するのだと、安倍派・岸田派・二階派は解散する。麻生派・茂木派・あともう一つは解散しない。というのは、世の中の反応を見て行こうという感じですね。なかなかしたたかな作戦です。

 世の中が何も言わないのなら、また派閥を再結成して、今まで通りの活動をしたらいいのだとみなさん思っておられるでしょう。あの人たちは、わりと敏感に世の中の動きみたいなのを受け止められるようです。ボンヤリしているみたいで、お金のことしか興味ないのかと思ってたら、選挙に関してはとてもナイーブらしい。



 政治家の方たちは、できればお金を使わないで、手持ちのお金でやっていけるような活動をしてもらいたいし、イベントに出たり、あれこれ電報打ったり、たくさんの秘書を抱えたり、立派な事務所を設置したり、そんなことはしなくていいのになと思うんだけど、今までやってきたことだから、簡単にはやめられないですね。

 政治家が地域の声を聴き、地域の人々とともに動き、地域のために働くとは、簡単なようで簡単ではありません。ある程度かたまってもらって、その集団の利益を守る形で動く、というのわかりやすいし、活動は続けやすい。

 トランプさんなんて、いくつもの支援団体を抱え、その人たちを守るために戦い、その人たちと敵対する者はすべて排除する、というやり方で、再びよみがえろうとしている。まさか復権しないと思うけれど、選挙ですから、わからないですね。第三者的に見られる私どもは、ちょっとひどいんだけど、と思うけれど、どこも政治家といわれる人たちは、ダメなとこばかり見えますもんね。きっと頑張ってるんでしょうけど……。

 トランプさんの政治が、21世紀の政治なのかもしれない。敵か味方かを分け、仲間の権利を守るという理屈で動くのです。本当は、この地球規模で大変な世の中だから、人々がいがみあってる場合ではないのに、人間たちは集団化して敵対している。

 政治家も、人々も、利益の集団を作り、その集団を守るために働く。これは今の流れです。だから、派閥もまた復活し、自分たちの権利を得ようとするでしょう。今さえ、適当に繕っておけばいい、そんな感じの派閥解散かもしれない。


 そんな、わかりきったことを書きたいんじゃなかった!

 「弥縫」は、とりあえずつくろっておくこと。だったら、ほころび(綻び)が広がるのは? 「拡綻(かくたん)」かな? イランは、パキスタン、イラクにミサイル攻撃、裏ではハマスやフーシ派などを支援している。みんなでイスラエル包囲網を活性化しよう、としている。という書かれ方をしています。

 イランも、まわりを混乱させたいのではないでしょう。自分の国を落ち着かせたいのに、人々は政府の抑圧的な政策に不満を抱えているのかもしれない。そういう不満をそらすため、みんなの敵であるイスラエルを攻撃しようとする。

 そうではなくて、気になるのなら、その気になる相手とちゃんと交渉してくれ、といつも思います。イランとイスラエルとエジプトとサウジアラビアが話し合ったら、シリアも、ガザも、レバノンも、みんな落ち着くのではないのかなと思うんだけど、それは難しいようです。

 イランそのものも、国の在り方を考えなくてはいけない。イスラムの指導による政治なんて、気が重くなるばかりです。もっとだらしなく生きていきたいのに、なんとおせっかいなことよ、と思ってしまう。

 ほつれてもいいから(解れる)、ほどけてもいいから(解ける)、やぶけてもいいから(破ける)、とりつくろわなくていいから(取り繕う)、ぬわなくてもいいから(縫う)、もうボロ着ててもいいから(これはいつもの私!)、敵対しないでほしい。話し合ってほしい。仲良くしてほしい。

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