甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

父の左手 その3 +夏の夕方

2017年07月27日 19時06分58秒 | 父母のこと、あれこれ
 奥さんとドライブに行ってきました。帰りに最近オープンしたばかりのスーパーを見てきました。牛肉を買ってほしかったんだけど、買ってくれなかった。そうか、牛肉は簡単に口に入らないものですね。何しろ稼ぎが悪いからなあ。そりゃ、買ってくれないです。

 夕ごはんの前に、少しだけブログ書いておこうと、昔の原稿の細切れを貼り付けました。

 そんなセコイ私をあざ笑うかのように、よそではうなぎのにおいがやってきます。ご近所ではうなぎですか。うらやましいなあ。うちはどれくらいうなぎを食べてないでしょう。確か家族三人で和歌山県の速玉大社の近くのうなぎやさんで食べて以来です。ということは、1年くらい経つのかな。そんなにしょっちゅう食べるものではないけど、個人的には好きなんだけど、奥さんが許してくれません。

 ああ、もうこうなれば、好き勝手に好きなものを食べるしかありませんけど、1人になるととたんに生来のみみっちい精神がわき起こるし、そうなるとコンビニおにぎりとか、駅のおそばやさんとか、菓子パンとか、みすぼらしい食事になるんですよ。1人でぜいたくしたことがない、というのは逆に自慢かも。常にみみっちい生活のみみっちい旅しかできない私です。



 さて、うちのお父さんのこと、とにかく左手にすがったこと、これを書こうとしたのはもう何年も前でした。その時には父はいたのです。でも、それから、私はどれだけ父と話ができたでしょう。ろくな話もしないで、すべて母に任せっきりで、時々訪ねていくくらいでした。

 ああ、今考えてもとんでもない息子です。たまたま大阪にクルマで走ってたら、名阪国道でスピード違反をとられてしまうし、何だかうまくいかないギクジャクした日々でした。

 あれから数年、私は、ただ年をとり、ボンヤリになっている。父はこんな私をどう見ているのかなあ。自分でも情けなく思うことばかりだから、うちのお父さんも「あいつは何をしているんだろう」と今も頭をかかえているかなあ。

 せめて、うちのお父さんにほめられる自分になりたいけど、なかなかなれません。まあ、せいぜい頑張りましょう。



★ 私は、父のいる病院を出て行くところでした。

 私は少し歩こうと考え、駅まで十分ほどのところをトボトボと歩いた。ドーム球場が近くにある駅に向かった。するとそこでは、もうすぐ何かのコンサートがあるらしく、女性たちで駅周辺はごった返していた。

 コンサートに行く晴れがましい彼女たちと父の手術に立ち会った私、その落差を感じつつ、とにかく自分は家まで電車に乗って帰らなくてはならないので、流れに逆行してはい上がるようにしてプラットホームに立った。

 自宅へと向かう電車は二時間あまり、いつもなら本でも読もうとするところだが、何も頭に入らない。もちろん居眠りすらできない。気持ちがものすごく落ち込んでいた。ただ、ひたすら悲しく、ひたすら茫然とした気持ちが続いていた。

 感情が凍りついたまま自宅に帰り着くと、妻は予め感じていたままに、私の凍りついた感情をほぐしてくれた。彼女はもう三十年前にそうした悲哀をかみしめていた。

 自分はそれを理解したつもりではあったが、そんな頭での理解は無意味なもので、ただ今、家族がそばにいて、お互いの気持ちを言葉でなく感じ合っているという時間をともにしていた。


★ これで終わりでした。ただの報告で、深みがありません。もっと人間とは何かについて考えていたら、何か意味があるのかもしれませんけど、とりあえず自己満足の文章でした。失礼しました。



★ 2017年もあと3日になりました。昨日今日、久しぶりに大阪に行きました。大みそかには家族3人で行く予定です。実家の母は、(お年越しの準備があるから)あんたは帰りなさいというので、明日までいるつもりでしたが、追い出されてしまった。

 それでボンヤリと自宅に帰ってきました。せっかくだからもっとあれこれしたらいいんですけど、たぶん何もやらないと思います。家はいつものドッチラケです。

 庭はなんとかしたい気持ちがあるんですが、暖かではないので、すぐに気持ちがしぼんでしまいます。それに抵抗してガンガン庭仕事をしないといけませんけど、自分がだらしなくすることを許しています。口先だけだから反省しません。明日は明日。今日は、これから夕方まで何をしようかな。家の中の片づけをしないことには!(2017.12.29)


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