甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

雨のロック魂 ルウラ、リララ

2019年11月25日 05時38分00秒 | わがまま音楽

 金曜の帰り、雨が降っていました。早く帰ろうと思ったから、わりと早いつもりだったので、それなりに街の灯りが撮れました。……どうして「パブリカ」なんだろう? わかんないなあ。そういう気分だったのかも。

 田舎道だとノンストップですけど、市街地に入れば、すぐに信号待ちがあるし、右折左折、歩行者、路上駐車、いろいろあって、待機する一瞬に何枚か撮りました。私のポンコツのデジカメも、こんな時間にこんなものを撮らせられて、さぞビックリしていることでしょう。いや、もう慣れたかもしれないな。変な写真ならもうたくさんありますからね。

 田舎の道なら、野生動物に気を付けるだけです。ゆっくり走っていれば、そんなに怖くありません。怖いのは、突如入り込んでくるノロノロのクルマです。そういうのに前をふさがれると、目の前が真っ暗になります。でも、なるべく短気にならず、このゆっくりしたクルマが入ってくれて、私のオッチョコチョイを指摘してもらって、「そうか、こんなにゆっくりと家に帰るということが、大人の対応なのだ。」と感じ入って、しばらくはそのあとに続くのです。

 でも、近ごろは、基本的には目の前のことに対して短気だから、そのクルマが行く方向と違う道を選択して、家へと帰るのです。でも、また新しい道には、違う強敵もいる時だってあります。ああ、短気は怖いなあ。人生は同じことが何度も重なっていく。


 市街地に入ると、近ごろはクラッシックはやめて、Weezerの「Island in the sun」のリピートにして、三回くらい繰り返したところで家に着きます。

 昔みたいに、ヤンキー車の大音量にはしなくて、しっとりとロックした気分になっている。昔は、角を曲がったあたりでズカズカという音がして来たら、私が帰ってきたということがあったみたいです。近所迷惑なことしてたんですね。恐ろしい。

 歌もうたわないのに、知ってるフレーズもないのに、ギターのソロパートはそんなに好きでもないのに、どうしてそれがロック魂なんだろう。

 たぶん、いろんな人への愛と配慮と、そのために、その歌を聞かせるために、街へ出ていく、そういうところがWeezerなのかな。

 いや、ロックの魂って、とにかく、いろんな人への共感がなくてはいけないと思うんです。そういう人の話を聞き、その気持ちになり、その心を歌う。だから、炭鉱労働者でなくてもそういう格好をして見せたり、工場をテーマに、そこでどれほど人間的なことがあるのか、それを見つけようとしたり、逆にドロドロした演歌的な感情をすべて捨て去って、自分はシンプルに生きていくのだと宣言したり、誰かの心を代弁する歌を歌わなくてはならない。



 私にそういうロック魂はあるのか。

 そんなにないけど、そういうのを身につけたいし、忘れたくないと思うのです。だから、柄にもなくロックなんだよ! と小さく叫びたくなるのです。

 実際には、叫ばないし、スピーカーの音を大きくさせるだけだけど、自分の耳にあふれる音をクルマの中だけで鳴らすのでした。家ではそんなことは絶対にできないし、イアホンで聞くような、情けないことはしたくないのです。

 かくして、私のクルマの中だけの内弁慶は突如として現れる。クラッシックでロックすることあるかなあ。あるなあ。

 ベートーヴェンの交響曲第七番の第一楽章。これは、もう、ものすごい音を立てて信号待ちまで走ります。ストップしたら、すぐにボリュームを下げるけど、それまではものすごい音で、運転しながら右手を伸ばして、オーケストラに音を求めたりしています。いつもながらのアホな私です。

 年とっていくんだから、そんなアホなことは控えなくてはいけません。でも、ながらスマホよりはましじゃないかな。いや、そういう問題ではないです。控えましょう。


★ 今日一日、ぼんやり過ごしていて、そうだ、あの歌があったと思い出しました。

 クリーデンス・クリアーウォーター・リバイバル(CCR)の「雨を見たかい」でした。
あれも、雨のロック魂でしたね。

Someone told me long ago
There’s a calm before the storm
I know, and it’s been coming for sometime
When it’s over so they say
It’ll bring a sunny day

 I know, shining down like water

 誰かが昔言ってた。
嵐の前には静けさがある。

 あれ、四行目から、簡単な単語なのに意味がとれないなあ。
やがて、きれいな水が降って、明るくなるよ、みたいなことを言ってるのかな。

I wanna know, have you ever seen the rain
I wanna know, have you ever seen the rain
 Coming down on a sunny day

 僕は聞きたいんだ、雨を見たことがあるかいって!
明るい日ざしの下に降り注ぐ雨を、見たことがあるかいって!

 この雨というのが、ベトナムの大地に降り注がれた米軍のナパーム弾だったということも、あとから聞かされ、アメリカでは放送禁止にもなったという1971年のシングル。そういうこともあったんですね。

 ボクに、ロックの魂あるかな。禁止されても突き進む、強い気持ちがあるのか、今は不安だな。


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