弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

懸口を引き抜く離れ

2009-11-20 | Weblog
 槌打ちの離れを考え出して、これで離れは分かった、と思っていました。的前でもまあまあの出木で後は習熟するのみと考えて練習を続けていました。

 合同練習会に参加し、槌打ちの離れを披露する、後は会を持つだけと考えて行射をしました。

 所が会のプログラムは一歩も進みませんでした。金縛りにあったような、全然持ち耐えることが出来ないのです。離れも笹の葉先の離れ、手先が遅れてなでるように開いて行くのです。手首が折れているのかも知れません。

 そこで対策として、離れは「懸口を引き抜いて一気に残身」と言うことを試行してみました。

試行した結果は私は一直線で良い離れであると見ました。

 肘を突くようにして懸口を引き抜くのです。このブログのどこかで書いているかも知れません。

 この離れは弓友の離れを見ていて、弓友が親指を開いて離し、その後残身の位置に手を持っていっているのを見て、「引き抜くべきだ」と私は提案しているのですが、これは自分にも当てはまることではないかと考えたのです。

 この離れは岡崎先生が、以前、弓道誌の「弓と取り組む」に書かれていたと思うのです。又、最近の弓道誌でも「ひっかくように離す」という表現が使われていますが、それは私の言う「懸口を引き抜く」離れと同じでは無いかと考えます。

 もう一つの改善案として、「槌打ちの離れ」をしているのですが、手先が残ると言うことは、刀の刃が正しく横に水平に向いていないのではないかと考えました。

 離れで捻りが戻り、掌は下向きから脇正面に向く、拳で打つ感じになり、そうなると手首が折れるので、手先が曲がると考えました。

 人によっては手首が曲がらずに弾ける人もいるかも知れません。

 この捻り戻りの対策を立てればいいのです。

 捻りが戻らないようにするためには、捻りつつ離すのです。これが稲垣源四郎先生の本に書かれている離れです。印西派の離れです。

 的前で①捻りつつ切る離れ
    ②懸口を引き抜き懸口を一気に残身
    の二つの離れを試行しました。

①は刀で水平に切る離れ、板のバネを弾くような離れ
②は懸口をゴムで引っ張って離れたら一気に残身に飛ぶ感じの離れです。

②の方が素直でやりやすく当たりも良いように思いました。

 この引き抜く離れについてはこのブログの開始前の2009年1月23日(金)の日記(弓道修行日記3年ほど前から書いていますがブログは2009.2月14日からです)に書いています。

「・・・これに呼吸法を連動させ、出来るだけ繰り返しになるようにして、気迫を湛え、離れは一気に親指を抜く離れ。この抜き方は後ろ下に速く鋭く全神経、全力、全気迫を出して、命がけで引き抜く離れです。
 親指の根本が何かに(大きなスッポン)噛まれている状態でこのままでは泥沼に引きずり込まれ命がない状況で、親指の根本から引きちぎらないと命が危ないという状況、こう考えると、会は噛まれた親指を何とか引き抜こうとしている状況でしょう。一旦噛まれたらなかなか抜けないのです。渾身の気合いで親指を捨て気持で引き抜くのです。それこそ命を懸ける一射絶命の気持で引き抜くのです。」

と書いていました。もっと昔にも試行しているかも知れません。

それをもう一度やろうとしているのです。

 前回の離れは「親指を抜く」今回は「懸口を抜く」と変わっています。
この違いは親指を抜くと言うことは棒を抜くようなことでその棒の先を残身では180度向きが変わらなければならないのです。どの様に返すか分からないので、諦めました。

 今回は懸口を引き抜いて一気に残身としたのです。指先がどうなるかは考えないで、途中でどうなるか考えないで、懸口と言う一点を残身に飛ばすのです。

 切る離れは回転する軌道の離れですが、抜く離れは一直線に突く槍の離れと考え、鋭いのではないかと考えています。

 明日も試行してみます。 


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