2007 J2 第18節 福岡 vs 札幌(博多球)
アビスパ福岡 1 VS 2 コンサドーレ札幌
1 前半 0
0 後半 2
前半15分 リンコン 得点 後半2分 西谷 正也
後半44分 石井 謙伍
16 シュート 12
4 コーナーキック 6
19 フリーキック 22
11 ゴールキック 13
内容的には、両チームとも緊迫したものでした
●リトバルスキー監督(福岡)
Q:試合を振り返って
「今日の試合は今の状況を変えないといけないと思って臨みました。前半は良くやってくれたと思います。リンコンはいい仕事をしてくれましたし、得点シーン以外にもチャンスを作ってくれました。ところがハーフタイム後、何か難しい状況に陥ってしまい、ボールを失い、勝つことを恐れているようにプレーしていました。・・・
多分、第1クールだったら勝てた試合だったと思いますが、今日はこういう結果に終わってしまいました」
Q:第1クールなら勝てたち言うことですが、その理由と、勝てなくなった原因を教えてください
「それは自信の問題です。引き分けで終われば少しは自信も回復したかもしれませんが、後半は攻撃が機能せずに、流れが悪くなっています。自信を取り戻すためには唯一の方法は本番の試合で結果を残すことだけしかありません。いい練習しても本番で結果が出なければ自信を取り戻すことは難しいです」
Q:後半、どのようにコントロールしようとしたのか
「ゲームコントロールするためには、ボールをキープしなくてはいけません。それがボールを失ってポゼッションができずコントロールを失ってしまいました。リンコンも前半はボールに絡んでいましたが、後半、は触れる回数が減り前線が機能しませんでした」
Q:札幌の印象について聞かせてください
「今の札幌は中々破れないという感じがするし、コンパクトにして戦い、後半から砂川が入ることによって流れがが変わり、攻めづらい部分もありました」
Q:こういう状況を変えるためにはどんなことが必要だと思いますか
「私はドイツ人ですが、ドイツの考え方ではなく、日本人にとっての方法を考えなければいけないと思っています。以前も話したことがありますが、選手の中に個性の強い選手がいるのであれば、その選手を中心にして話し合うこともできるでしょうが、今のところは、それはあまり効果がないと思います。・・・
戦術的なことから言えば、実際のところ失点が多く、守備に問題があります。練習内容に関してもいくつかの変更を考えていますが、土曜日の試合にだけ変化するのではなく、明日からすぐに、そして金曜日まで、すべてに変化が必要だと考えています」
●久藤清一選手(福岡):
「もう負けられない試合ということで、1人、1人が最後まで頑張ろうという気持ちで臨みました。自分の役割をしっかりというのがまず第一だったので、原点に戻ってみんなで走って、みんなでサッカーをしようと言ってました。前半はいいサッカーができたと思います。問題は守備の意識だと思います。攻撃ができる分、そのあとのバランスと、1人、1人の守備の意識が少しあれば防げると思うので、それを話し合っていきたいです。1人、1人の意識でだいぶ変わると思うので、もう少し守備のこととか、試合の流れを、1人、1人がもう少し考えていけば、もっと良くなると思うので改善していきたいですね」
☆リトバルスキー監督の言葉から分析すると
①選手達のメンタル面での自信の無さ(敗戦のショックをひきずっている)
②①のために、ボールキープができずにポゼッションサッカーができないこと
③札幌みたいにコンパクトなサッカーができていないこと
④②、③が原因で、運動量が落ちて失点を食らうこと
☆久遠選手の言葉から分析すると
①守備の意識が全体的に希薄
②①が原因で、チーム全体の攻守のバランスがとれないこと
☆打開策としては
①選手達がお互いにコーチングをして、チーム全体で攻守のバランスの意識を高める
②WFとDFラインが間延びせずに、コンバクトでプレッシングなサッカーを心がける
③①、②ができて、ボールキープによるポゼッションサッカーを高める
アビスパの布陣は4-2-3-1である
この布陣はプレッシングとサイドアタックに適している
1トップを残して、2列目の3人がある一定の位置からできるだけ高い位置でプレッシングをかけ、DFラインを高く上げて中盤をコンパクトに保ちながら相手からボールを奪い、すばやくサイド攻撃にもちこんで、クロスを上げて後ろから上がってきた選手にシュートチャンスを多くつくれば、おのずとアビスパらしいサッカーができるのではないだろうか!?
サッカーの精神であるトータルフットボールをアビスパの選手達には思い出してほしい
アビ4連敗 7位転落…昇格正念場
アビスパの選手達には、過去の敗戦を引きずることなく、良かった頃の自分達のサッカーを思い出して、自分達のサッカーをしてほしいと思うこの頃である