Yさんの閑日好日雑記

徒然に、気まぐれに何かが見つかれば

三鷹駅の跨線橋

2013年07月02日 | 日記
どこかに出掛けようと思い、バス1本で行ける三鷹に決める。
三鷹駅南口から電車庫寄りに有名な跨線橋がある。
以前に東京―高尾間を歩いた時に、1度通ったところでもある。
それは、太宰治氏ゆかりの跨線橋である。
この跨線橋の近くに太宰氏が昭和21年11月から間借して住んでいた
中鉢家跡がある。
残念ながらここは一般民家だったので、今はマンションになっている。
当時は、三鷹駅は北口の改札口だけであったのであろうか。
中鉢家は、現在の三鷹駅南口の直ぐ近くにある。
推理すると中央線を降りた彼は、自宅に帰るためにこの跨線橋を
通ったのであろうか。(当時南口に改札があったら推理は訂正します)
現在は南から北へ抜けるには、三鷹駅の高架駅舎で人は自由に
通れるようになっている。
また跨線橋の少し手前の三鷹通りは、立体交差で車も歩行者も自由に
行き来できる。
ではなぜこの通行人も少ない古い跨線橋を、残しているかは検討がつく。
太宰氏が通ったという文学的遺産としてしか考えられない。
この跨線橋は、本来ならJRの電車庫の進入口の真上にあり、
JRとしては撤去か、新しく架け替えるのが当然である。
しかし三鷹市とJR東日本の協力で残しているのであろう。
現在の写真は、私が昨日撮影した跨線橋である。
左下のモノクロ写真は昭和22年3月に田村茂氏が撮影した
案内板にあった写真である。
この写真と現在を比べても、基本的な部分がまったく変わっていない
ことに驚く。