ツノクラゲ

2017-04-12 17:44:35 | クラゲ
有櫛動物門のクラゲは体に櫛板と呼ばれる構造があるため、クシクラゲとも呼ばれます。
一部の種を除き、毒針を持っていないので刺される心配がありません。

宿毛湾で見られる代表的なクシクラゲの一つがツノクラゲです。
冬から春にかけてたくさん出てきます。



ツノクラゲ
体長は10cmほどで、大きいものは20cmを超えます。
からだに角状の突起がたくさんみられます。



ツノクラゲの幼クラゲ
体長3cmほどです。大人と比べ、トゲトゲは控えめです。


去年は潜水調査中にたくさんのツノクラゲに出会いました。



海中に漂っている透明な物体は全てクラゲです。


ツノクラゲは体が脆く、崩れやすいのできれいな状態のまま採集することがとても難しいです。
また、標本にするとバラバラになってしまうため、美しい姿は生きているときにしか拝めません。
せめてきれいな写真を残しておきたいものです。としの

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オオタマウミヒドラ

2017-04-05 17:45:15 | クラゲ
先日、採集中にオオタマウミヒドラが捕れました。
こんなクラゲです。



成熟クラゲ
名前に「オオ」がついていますが、傘の高さは3mmくらいの小さなクラゲです。
傘は本来透明なのですが、光を当てると傘内部で反射が起こり緑色に光るようです。
触手が4本あり、活発に泳ぐ姿はアンドンクラゲに似ています。



稚クラゲ
光を当てると、集まってきます。
緑色が美しいですね。



クラゲの眼です。
矢印で示した触手の付け根にある茶色い点が眼です。


たくさん捕れたので、集合させてみました。







オオタマウミヒドラのポリプはすごい大きいので、見つけたいと思います。だから名前に「オオ」がついているのですね。としの

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宿毛湾漁港巡り

2017-03-29 13:54:54 | クラゲ
毎月1回行っているクラゲ採集なのですが、宿毛湾の漁港をめぐる小旅行のようなものです。


福浦漁港
宿毛湾北岸の湾口にある港です。グレが良く釣れます。



中浦漁港
御荘湾にある港です。水深が10M近くあり、7定点中最も深いです。



深浦漁港
宿毛湾北岸の湾中央部にある港です。びやびやがつおの故郷です。



田ノ浦漁港
宿毛湾湾奥部にある港です。漁協近くにある食堂の500円の朝定食はおススメです。



橘浦漁港
宿毛湾南岸の湾中央部にある港です。モイカ釣りのいいポイントです。



柏島港
宿毛湾南岸の湾口にある港です。たまにネコが来て餌をねだられます。



古満目漁港
太平洋岸にある港です。奥まったところにあるため、台風のとき研究所の船を逃がす港として利用しています。


行く先々で、何を捕っているの?と聞かれますが笑顔で「クラゲです!」と答えるようにしています。としの
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ツノクラゲ現る

2017-01-27 23:33:16 | クラゲ
調査中にふと上を見上げると何やらクラゲらしきものが・・・


ツノクラゲ
トゲトゲが特徴的なクシクラゲです。毒は無いので、触っても大丈夫です。
他にもカブトクラゲやチョウクラゲがいました。
じっくり写真を撮りたいところなのですが、調査優先です。としの
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1月クラゲサンプリングin宿毛湾

2017-01-13 16:55:20 | クラゲ
新年があけてだいぶ経ってしまいましたが・・・
皆さま、明けましておめでとうございます。
今年も黒潮生物研究所をどうぞよろしくお願い致します。


昨日、定期サンプリングに行ってきました。
天気は良かったのですが、風が強くてなかなか厳しい採集となりました。


強い風に吹き寄せられて、クシクラゲや管クラゲなどの外洋性の種が多くみられました。
今月のいちおしはこれです!



フクロソトエリクラゲの稚クラゲ?
紀伊半島沿岸や駿河湾で見つかっていますが、採集例はほとんどありません。
宿毛湾では初めて見つかりました!



傘頂側から見たクラゲ
8本の放射状肋(ほうしゃじょうろく)が見えます。
これらが襟のように見えるので「ソトエリ」の名があるそうです。


口側から見たクラゲ
団子のように見えるのが触手です。
2本あるのですが、写真ではわかりづらいです。。。


稚クラゲの次は成熟クラゲが欲しいところです。
来月以降の採集に期待したいと思います。としの
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12月クラゲサンプリングin宿毛湾

2016-12-11 22:30:15 | クラゲ
今年最後のクラゲサンプリングに行ってきました。
水温は20℃前後と、まだまだ温かかったです。

今回採れたクラゲはこんな感じです。


オベリアクラゲ
この種が出ない月はないと言っていいほどの常連さんです。


ニチリンクラゲ
円盤のようなかたちをしたクラゲ。外洋性の種です。


ヤマトサルシアクラゲ?
4本の触手をもったきれいなクラゲです。
傘の表面に刺胞の粒がみえます。


ヤワラクラゲの稚クラゲ
ベニクラゲと同じ不老不死のクラゲ。今年はよく採れました。


軟クラゲ目の1種
触手の先端が丸くなっている不思議なクラゲ。


軟クラゲ目の1種
ほんのり橙色をしたクラゲ。ピコピコと活発に泳ぎまわります。


チョウクラゲの稚クラゲ
先月は成体が採れましたが、今月は稚クラゲがとれました。


からだを広げたチョウクラゲ
羽ばたくようにして泳ぎます。


フウセンクラゲモドキ
クシクラゲの仲間です。クシクラゲは刺胞を持っていないのですが、この種は捕らえたクラゲの刺胞を盗んで使うことが知られています。

その他、湾口でカラカサクラゲやヒトツクラゲなどの外洋性の種がたくさん見られました。
また湾奥部の港ではクラゲがあまり見られず、種数も少なくなっていました。

風が強い日の翌日などはたくさんのクラゲが吹き寄せられているかもしれませんね。としの
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11月クラゲサンプリングin宿毛湾

2016-11-09 12:04:53 | クラゲ
先日、毎月恒例のクラゲ採集に行ってきました。

この日は沖合の水が入ってきてたようで、たくさんのクシクラゲ類やオタマボヤがみられました。
海面直下をプランクトンネット曳きすると、大量のクラゲが入るので目詰まりしてタイヘンでした。

とれたクラゲはこちらです!




ウリクラゲ属の幼生です。
がま口のような形をしていて、かわいらしいですね。
その愛らしい姿とは反してクシクラゲを丸のみにして食べる獰猛なハンターです。



有触手綱の幼生
カブトクラゲのものかもしれません。
アルテミアをたくさん食べてくれます。




オビクラゲの幼生?
アイマスクのような形をしています。
成体は1メートルを超える大型種です。いつかは海中で出会いたいものです。






そしてクラゲではないのですが


サフィリナです。
光を反射する姿はまさに海の宝石です。
まさかお目にかかれるとは思っていませんでした。

これからクラゲがたくさん出てくるので、楽しみです。としの
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海のインベーダー フィロゾーマ現る

2016-10-12 18:08:03 | クラゲ
今月のクラゲ採集で実はめずらしい生き物が捕れてました。



フィロゾーマ幼生です。
イセエビやセミエビの幼生なのですが、クラゲに乗って移動することからジュリーフィッシュライダーとも呼ばれます。
クラゲにのっている姿はまさにUFOとインベーダーではないでしょうか




昨年、近くの港で採集した個体です。
脚についているのはミサキコモチエダクダクラゲです。
クラゲに乗っているというか、持っているようにも見えます。

時々、クラゲが無くなっているときがあるのでお腹が空いたときは、クラゲを食べているような気がします。
乗られたり、食べられたりとクラゲにとっては穏やかでない話ですね。としの
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H28年度10月クラゲサンプリングin宿毛湾

2016-10-06 22:51:28 | クラゲ
台風が来る前の晴れ間を狙ってサンプリングに行ってきました。
学生さんがお手伝いしてくれるというので、同行してもらいました。しかし、10月なのにまだまだ暑い!


タコクラゲ
黄色や茶色い個体が多いですが、中には白かったり、青っぽいやつもいました。
先月よりだいぶ少なくなりました。


エフィラクラゲ
イラモから生まれるクラゲ。イラモは海藻ではなくて、クラゲのポリプです。


オベリアクラゲ
とても平たいクラゲ。宿毛湾では1年を通してみられます。
たくさんとれたので、集合させてみました。




コモチクラゲ?
黒目ぱっちりのクラゲ。「コモチ」という名がついていますが、まだ子どもを連れているのを見たことがありません。

今月は20種類以上捕れました。
宿毛湾は本当にクラゲ相豊かな海です。学生さん手伝ってくれてありがとう!としの
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新たな水槽

2016-09-05 17:41:24 | クラゲ
研究所に新しい水槽が来ました。
クラゲ専用の水槽です!早速、タコクラゲを入れてみました。

水槽内にフィルターとポンプが入っているので、手軽にクラゲを飼育することができます。
照明の色も変えられるので、日替わりで楽しめます。としの




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灯火採集

2016-07-29 10:20:17 | クラゲ
先日、西泊の港で灯火採集を行いました。
夜の海で光をたくと、色々な生き物が集まってきます。
昼間にはなかなかとるのが難しいクラゲも灯火採集を行うことにより、簡単にとれてしまうのです。


水中集魚灯を点灯
付けた直後から多毛類やカイアシ、稚魚などがわらわらと寄ってきました。

クラゲもたくさん捕れました!


ヒメアンドンクラゲ
昨年、西泊の海から発見された四国初記録種です。まだ2mmくらいの稚クラゲです。


エダアシクラゲ
海藻や海草がある場所には大体いるクラゲです。大月の海にはいないのかなぁと思っていたら光に寄ってきました。


ジュズクラゲ
傘の真ん中から伸びる口(口柄)が数珠状になるクラゲです。
これはまだ小さいので、数珠っぽくありません。

今度は水中集魚灯を陸で使ってみようと思います。としの
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空撮活動:西泊まつばえ

2016-07-20 17:13:51 | クラゲ
黒潮生物研究所では海洋生物の生息環境を多角的に知るため、ドローンを用いた海岸の空撮を行っています。
今日は研究所前にある「まつばえ」を紹介します。
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コモチカギノテクラゲ

2016-07-06 16:58:10 | クラゲ


コモチカギノテクラゲ
傘の直径が5mmほどの小さなクラゲです。
傘の中心に口があり、4本の水管上にあるのが生殖巣です。
生殖巣上にクラゲをつくることから、この名があります。

今、西泊の海に潜るとたくさんのコモチカギノテクラゲを見ることができます。
夜は水面近くでフワフワと漂っているのですが、不思議なことに昼間はほとんどいなくなってしまいます。




出芽中のクラゲ
右上の生殖巣にクラゲ芽ができています。
2日ほどで稚クラゲが生まれます。





生まれたばかりの稚クラゲ
傘の表面に粒々がありますが、これらは刺胞の塊です。


どのタイミングでクラゲを作るのをやめ、有性生殖にシフトするのか気になるところです。としの
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2016年サンゴの産卵観察(初日 +7日)

2016-06-27 21:54:14 | クラゲ
今年もこの日がやってきました。サンゴの産卵観察の始まりです!
私は今日が初日になりますが、6月19日から私の国際学会の留守の間、元研究員の林さんに1週間観察してもらっていました。
結果は産卵はなかったそうです。

今晩は水温22℃で少し冷たく、大雨でした。
しかし、私を待っていてくれたのか、いきなりスギノキミドリイシの小規模な産卵がありました。



サンゴ以外ではガンガゼ、シラヒゲウニ、タコノマクラの放卵放精がかなり同調してありました。

棘皮動物祭りは賑やかなのですが、海水の透明度が落ちるのでイマイチです。


明日もサンゴの産卵は続きそうかな。

今年もボチボチ頑張るぞ! 

応援よろしくお願いします。

目崎
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周防大島クラゲ調査

2016-05-10 11:58:44 | クラゲ
先日、山口県にある周防大島までクラゲ採集に行ってきました。
西泊から車で3時間、フェリー1時間の道のりです。


採集はなぎさ水族館の飼育員さんに協力してもらいました。
なぎさ水族館は日本一小さな水族館と言われていますが、日本でも有数?の大きなタッチプールがあり、地元で採れた生き物と触れ合えるのです。
私が訪ねたときはタッチプールを大掃除をしたばかりとのことで、とてもきれいに磨き上げられていました。



とある漁港です。クラゲを見やすい満潮時を狙っていきました。


飼育員さんは私の大学時代の研究室の同期なのですが、クラゲを発見する眼の良さは日本でも5本の指に入るのではないかと思います。
悪天候にも関わらず、どんどんクラゲを見つけていました。


潮に乗ってどんどんクラゲが流れてきます。


アカクラゲ
大月の海ではまだ出会ってない種の1つです。刺されるとチクチク痛みます。



オワンクラゲ
傘の縁が蛍光緑に発光するクラゲです。たくさん捕って卵を産ませたい!


その他にもウリクラゲやチョウクラゲなど、約20種ほどのクラゲが採集できました。


今回もたくさんの収穫があり、大満足の調査となりました。としの
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